...髪の毛が何本も下(さが)つてゐますよ...
芥川龍之介 「動物園」
...莨(たばこ)に火をつけて何本も何本も喫(す)つてゐると...
石川啄木 「不穩」
...では本ものの空魔艦は? それは...
海野十三 「大空魔艦」
...じつにあの人ときたら飮み助ですなあ! 僕たちは三本も倒しちまったんですよ...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...もしまた、自分はそのつもりでも、世間が承知しねえ時はまたその時の了簡(りょうけん)だ」「俺もその了簡で、これから生れ変るつもりだ」「餞別(せんべつ)というほどでもねえが、裏街道を通って萩原入(はぎわらい)りから大菩薩峠を越す時に、峠の上の妙見堂から丑寅(うしとら)の方に大きな栗の木があるから、その洞(うつろ)の下を五寸ばかり掘ってみてくれ、小商売(こあきない)の資本(もとで)ぐらいはそこから出て来るだろう」「せっかくだが、そいつはよそう、悪銭(あくせん)身に着かずということになると幸先(さいさき)がよくねえからな」「悪銭というのもおかしなものだが、それじゃお前は性質(たち)のいい資本(もとで)を持っているのかい」「一文なしだ、江戸へ出る小遣(こづかい)もねえくらいのものだ」「腕もなし、資本もなし、それで真人間(まにんげん)になろうというのはちっと無理だ、いま奉公に出ればと言って、その腕じゃあ誰も使い手はあるめえ」「なんとかなるだろうよ、運だめしだから、一文なしで出かけて行ってみよう、途中でのたれ死をしたらそれまでよ」「その了簡ならそれでいい、自分はそれでいいけれど、もし人のかかわり合いで金がなければ男が立たねえというような時節があったら、遠慮なく俺の土蔵から出して使ってくんねえ」「兄貴、大層なことを言うが、お前の土蔵というのはどこにあるんだ」「それはいま言う裏街道では大菩薩峠の上、青梅宿(おうめじゅく)の坂下、江戸街道の丸山台、表の方では小仏峠(こぼとけとうげ)の二軒茶屋の裏の林の中と、府中のお六所様(ろくしょさま)の森の後ろと日野の渡し場に近いところ...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを耕地にする為に何千本もの桑の株を掘り返して持っている...
中里介山 「百姓弥之助の話」
...我が徳我が力能(よ)く之を実行するに足らば」則ち始めて日本も救われ...
中島敦 「斗南先生」
...本も借金と同じ事で保証人がないと駄目だぜ」「借金は借りるんだから保証人もいるでしょうが――」と妻君頭のなかへ人指(ひとさし)ゆびを入れてぐいぐい掻(か)く...
夏目漱石 「野分」
...本も何も買えなくても善いから為替(かわせ)はみんな下宿料にぶち込んで人間らしい暮しをしようという気になる...
夏目漱石 「倫敦消息」
...この丹波彌八郎は三百何十本も恋文を書いたことにされてしまったのじゃ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨夜あんなことがあったのに、そして妾をこんなに苦しませておいて、平気で、本もあろうに、物理学の本を読んでいるなんて、この人の心臓の血は温かいのだろうかと妾は疑った...
平林初之輔 「オパール色の手紙」
...その瓶(かめ)の中に三本も四本も徳利を入れて...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...お猫さんとお黒さんは、本も、帳面も、鉛筆も、洋服も、靴(くつ)も、みんなよくそろへました...
村山籌子 「お猫さん」
...どの本もみな面白そうに思われ...
三木清 「読書遍歴」
...自分を一層ひろげたり強めたり本ものに近づけたりする小さいキッカケでもピンと来たときどんなに私はあなたと共に其をうれしく思うでしょう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...六月九日〔巣鴨拘置所の顕治宛 目白より(封書)〕六月九日 第二十八信きょうは本ものの暑さですね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...幾本もすく/\と立つてゐる太い幹と幹との間をすかして見ると...
吉江喬松 「山岳美觀」
...敵の短剣ばかり十本も奪い取った...
吉川英治 「三国志」
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