...「末席に座る」 ...
...「彼はいつも末席だった...
...「末席に座ったからといって台所当番になるわけではない...
...「末席に座っているからといって、彼女は責任がないわけではない...
...「末席であっても、しっかりとメモを取りなさい...
...此校の職員室に末席(ばつせき)を涜(けが)すやうになつての一週間目...
石川啄木 「雲は天才である」
...自分が其内最も末席なは云ふ迄もない...
石川啄木 「雲は天才である」
...私は映画界の末席をけがす一人の人間として...
伊丹万作 「映画界手近の問題」
...私が文字どおりその末席に寒さにふるえながら坐っていた事から...
太宰治 「チャンス」
...黒の地紋に白の縫紋のある羽織姿で末席にじっと坐っているのだったが...
徳田秋声 「仮装人物」
...「当道場門人の末席を汚(けが)す片柳兵馬(かたやなぎひょうま)と申す未熟者」三人は手もなく打ち込んで四人目がかの少年...
中里介山 「大菩薩峠」
...わが輩もその末席(まっせき)についたことがある...
新渡戸稲造 「自警録」
...その席は彼のと定(きま)つてゐるかのやうに誰もとらずにある末席の窓ぎわが...
牧野信一 「奇友往来」
...それの末席に署名をするといふ場合であつた...
水野葉舟 「言文一致」
...文化七年に二十五歳で小通事末席になり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...目見以上(めみえいじやう)の末席(ばつせき)に進められた...
森鴎外 「大塩平八郎」
...ケスティウスも人々に交ってその末席に坐っていた...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわちいちばん末席にまわされた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...俺はまた生きた猿の皮を剥(は)ぎよるのかと思うた」「……シッ……猿ナンチ事云うなよ」そんな会話を打消すように末席から一人の巨漢が立上って来た...
夢野久作 「笑う唖女」
...末席の方がガヤガヤし出したので...
吉川英治 「銀河まつり」
...で、憤然(ふんぜん)たるまま、末席の五、六名が唇をかんで、座に直ったのを見とどけると、官兵衛は初めて胸を正した...
吉川英治 「黒田如水」
...末席からこう話をつないだ...
吉川英治 「新書太閤記」
...末席の椅子から大喝(だいかつ)を発した...
吉川英治 「新・水滸伝」
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