...徒歩(とほ)にて末吉(すゑよし)に著(つ)いた...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...漸(やうや)く七月(ぐわつ)十一日(にち)に末吉(すゑよし)へ駈付(かけつ)けて見(み)ると...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...「――や、ありがたい、悦びなはれ、……何も案じることはないわ、病気まもなく快方に向ふべしとあるわ、末吉やがな」と、「高等乞食」の眼の前に突出した...
武田麟太郎 「大凶の籤」
...末吉で一時間行乞...
種田山頭火 「行乞記」
...末吉橋東詰松屋町に...
直木三十五 「死までを語る」
...前に言った末吉氏は純粋の琉球人...
南方熊楠 「十二支考」
...チャンと末吉と、荒木末吉と、ここに書いてありやす...
三好十郎 「鈴が通る」
...でも、なんでやす、お国のためでやすから、兄の久男だけは、しかたありゃせん、差し上げやす、末吉だけは、どうぞお返しなすって...
三好十郎 「鈴が通る」
...末吉一人だけは、どうぞまあ、お返しくだされまし...
三好十郎 「鈴が通る」
...又六男末吉の縁談があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...吉」と末吉エンジが云った...
山本周五郎 「青べか物語」
...中央に立って歩いて来るのは、この製鉄所切っての怪力の持主で、名前は又野末吉、綽名(あだな)をオンチという古参の火夫であった...
夢野久作 「オンチ」
...天魔の如く大胆なる殺人強盗……犯人は大地に消え込んだか……実見者又野末吉氏談……前代未聞の怪事件なぞと……殊に後頭部を粉砕されながらも勇敢に抵抗した西村会計部員の奇蹟的な気強さを...
夢野久作 「オンチ」
...あげくには長年の家臣末吉真吾(すえよししんご)という者の恋女房を奪って逐電(ちくてん)してしまったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...目のかたきにしておる末吉真吾も詰めておる」「一人でも異心がいては...
吉川英治 「私本太平記」
...末吉真吾はさっそくに日野川の上(かみ)まで使いに出す...
吉川英治 「私本太平記」
...――能登ノ介の首、末吉真吾の首、小波のあるじ田所五郎左の首まで、かくの如くでござります」と、それらの首級十幾ツをならべて検分に入れた...
吉川英治 「私本太平記」
...たしか末吉町辺であったと思う...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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