...又根岸町字芝生大和田忠太郎(三十)末吉町三の四一畫工高畑己三郎(三十二)の兩人も拘引取調を受け...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...住吉橋の中川末吉という知合いの人の世話で雑穀商の仲間入りをさせてもらった...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...末吉(すゑよし)の貝塚(かひづか)は...
江見水蔭 「探檢實記 地中の秘密」
...末吉橋東詰松屋町に...
直木三十五 「死までを語る」
...前に言った末吉氏は純粋の琉球人...
南方熊楠 「十二支考」
...チャンと末吉と、荒木末吉と、ここに書いてありやす...
三好十郎 「鈴が通る」
...末吉一人だけは、どうぞまあ、お返しくだされまし...
三好十郎 「鈴が通る」
...でも、お願えでございますから、末吉の野郎、返して下されまし...
三好十郎 「鈴が通る」
...此年瑞英の六男末吉が生れた...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...又六男末吉の縁談があつて...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...其中の末吉(すゑよし)平左衛門...
森鴎外 「大塩平八郎」
...末吉エンジは四十がらみで...
山本周五郎 「青べか物語」
...末吉夫妻の知恵は貧しさから生れたものではない...
山本周五郎 「青べか物語」
...中央に立って歩いて来るのは、この製鉄所切っての怪力の持主で、名前は又野末吉、綽名(あだな)をオンチという古参の火夫であった...
夢野久作 「オンチ」
...天魔の如く大胆なる殺人強盗……犯人は大地に消え込んだか……実見者又野末吉氏談……前代未聞の怪事件なぞと……殊に後頭部を粉砕されながらも勇敢に抵抗した西村会計部員の奇蹟的な気強さを...
夢野久作 「オンチ」
...あげくには長年の家臣末吉真吾(すえよししんご)という者の恋女房を奪って逐電(ちくてん)してしまったのである...
吉川英治 「私本太平記」
...目のかたきにしておる末吉真吾も詰めておる」「一人でも異心がいては...
吉川英治 「私本太平記」
...末吉真吾はさっそくに日野川の上(かみ)まで使いに出す...
吉川英治 「私本太平記」
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