...労苦を忍びて末々を楽(たのし)み...
泉鏡花 「活人形」
...彼(女)はその日常生活の末々端々にいたるまで女子として行動し――そして売春婦として存在することによつて...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...夢ともなく現(うつつ)ともなしに遠いおぼろげな行く末々のこと...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「可愛い女」
...末々までもその家が繁昌して...
内藤湖南 「支那歴史的思想の起源」
...草稿の字の崩れや文章の末々の乱れなどに見られて...
中谷宇吉郎 「八月三日の夢」
...末々までは保ちあうまい...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...末々御守りとも成らんという...
南方熊楠 「十二支考」
...物の考え方から日常生活の末々に至るまで...
三好十郎 「肌の匂い」
...いづれをも蔭(かげ)とぞ頼む二葉より根ざしかはせる松の末々この感想がどの女房の歌にも出てくるのを中納言は快く思った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...病気に而末々御奉公可相勤体無御座候に付...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...末々繁昌するのは当然であると言ってよい...
柳田國男 「地名の研究」
...末々その後裔(こうえい)がこんな海端の平蕪(へいぶ)の地に...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...猶(なほ)行末々(ゆくすえずえ)たがふまじと誓ひて過ぎたまふ...
柳田国男 「山の人生」
......
横瀬夜雨 「天狗塚」
...これも友の情けと、お宥(ゆる)しください」「どうして、これが、友の情けでござるか」「さらば、かようなご誓文を、大事にして置かれては、末々、仕(つか)えるお方に対して、かならず不足も起り、不勤めにもなるものでござる...
吉川英治 「黒田如水」
...末々、よいさむらいになるだろう...
吉川英治 「黒田如水」
...おこころおきのうお覚悟に就(つ)こうお胸でございましょうが」「されば一族はじめ末々(すえずえ)の輩(やから)からその家族まで...
吉川英治 「私本太平記」
...何も知らぬ末々の者や女(おんな)子(こ)どものために...
吉川英治 「新書太閤記」
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