...3ミュンヒェンは私の未見の「師」リップスが...
阿部次郎 「帰来」
...」「それよりも君が一人でも未見の友人のふえる方がよからう...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...兼て未見の知己なる端村と余とを相逢はせむとするなり...
大町桂月 「月の隅田川」
...けれども心細い半面には未見の地に足を踏入れたやうな大膽な誇を覺えた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...)その未見の親友の...
太宰治 「虚構の春」
...自分の一存を以て未見の人に書面で左様な申し入れをすると云うのは...
谷崎潤一郎 「細雪」
...海流の研究の結果から氷洋の中に未見の島の存在を予報したこの人には「日光」や「カブキ」は問題にならなかった...
寺田寅彦 「北氷洋の氷の割れる音」
...未見の友宮川氏(愛生園書記)に迎へられて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...未見のシュレーデル氏と英一との國境を越えての友情は大したもので...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...好子も未見の若いその読者に感激を感じてゐた矢先き...
徳田秋聲 「水ぎわの家」
...私は未見の友達から手紙をもらつたことは此れが生れて初めてであり又此れほどまで鋭どく韻律の一端をも漏さぬ批評に接したことも之れまでには無かつたことである...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...十六世紀に出たストラパロラの『面白き夜の物語』(ピャツェヴォリ・ノッチ)十三夜二譚は余未見の書...
南方熊楠 「十二支考」
...」妻は未見の世界を発見したもの珍しさで...
水上滝太郎 「遺産」
...元來未見の人に逢ふのを好まない自分は...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...何日かかるのか只今では未見当ですが大体十五日ぐらいではないかしら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...全く未見の先輩、且つ恩人である乱歩氏に対する私の、私的な感じを、あまりにも無遠慮に述べ立ててしまいました...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...絵画などを総覧的に編集した奇特な“図書解題”で私も未見な稀覯本(きこうぼん)であった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
...時々未見の物を持ちこまれる人が多い...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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