...16掌(て)はみづにかくれ微風(そよかぜ)の夢をゆめみる未生(みしやう)の薔薇の花...
大手拓次 「藍色の蟇」
...これは俳句未生(みしょう)以前本来の面目である...
高浜虚子 「俳句への道」
...父母未生(みしょう)以前本来面目というのがあるが...
高浜虚子 「俳句への道」
...もし科学上の事実や方則は人間未生以前から存していて...
寺田寅彦 「科学上の骨董趣味と温故知新」
...なつかしや未生以前(みしょういぜん)の青嵐(昭和十年七月...
寺田寅彦 「柿の種」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...そういういわば未生以前の意識に対して...
中谷宇吉郎 「詩人への註文」
...浮世を歩む年齢が逆行して父母未生(ふもみしょう)以前に溯(さかのぼ)ったと思うくらい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...また父母未生(ふぼみしょう)以前(いぜん)と云う稀有(けう)な問題を眼の前に据(す)えて...
夏目漱石 「門」
...僕などは終始一貫父母未生(ふもみしょう)以前(いぜん)からただ今に至るまで...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...未生(みしょう)前からの約束でな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...未生の雛に害あるすべての騒々しい音を...
南方熊楠 「十二支考」
...未生以前よりこの耀やかしい地上に生れて来なければならぬ因縁が...
室生犀星 「愛の詩集」
...露未全晞塵未生...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この地位は未生なり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...手紙の書かれたのは師岡未生前七年の文政十一年だからである...
森鴎外 「壽阿彌の手紙」
...本性はその未生にある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...未生(みしょう)からすでに宿してきた性慾...
吉川英治 「宮本武蔵」
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