...恰(あたか)も父母(ふぼ)未生前(みしやうぜん)より小説や戯曲に通じてゐたやうに滔滔(たうたう)...
芥川龍之介 「変遷その他」
...また「天と地の未生以前に存在した渾沌たる組成のある物」...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...父母未生(みしょう)以前本来面目というのがあるが...
高浜虚子 「俳句への道」
...なつかしや未生以前(みしょういぜん)の青嵐(昭和十年七月...
寺田寅彦 「柿の種」
...何だか自分が(或いは未生の我が)本当にそんな経験をしたかのような気がして来る...
中島敦 「光と風と夢」
...浮世を歩む年齢が逆行して父母未生(ふもみしょう)以前に溯(さかのぼ)ったと思うくらい...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...それを一つ考えて見たら善(よ)かろう」宗助には父母未生以前という意味がよく分らなかったが...
夏目漱石 「門」
...また父母未生(ふぼみしょう)以前(いぜん)と云う稀有(けう)な問題を眼の前に据(す)えて...
夏目漱石 「門」
...又(また)父母(ふぼ)未生(みしやう)以前(いぜん)と云(い)ふ稀有(けう)な問題(もんだい)を眼(め)の前(まへ)に据(す)ゑて...
夏目漱石 「門」
...未生(みしょう)前からの約束でな...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...……もっと快活で元気のよかった昔の事が未生前(みしょうぜん)の時代のように心に浮んだ...
正宗白鳥 「入江のほとり」
...未生の雛に害あるすべての騒々しい音を...
南方熊楠 「十二支考」
...露未全晞塵未生...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...明に未生(みしやう)の人物となる...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...已前とは未生の意である...
柳宗悦 「民藝四十年」
...本性はその未生にある...
柳宗悦 「民藝四十年」
...真の茶には「茶未生」の面目がなければならぬ...
柳宗悦 「民藝四十年」
...父母未生以前の因果...
夢野久作 「鼻の表現」
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