...最後に私はこの一編の未熟な解説が...
寺田寅彦 「ルクレチウスと科学」
...素人で未熟な私でもこんなにつゞけてかくうちに...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...その山水は日本画としても西洋画としても共にその技巧の甚しく未熟なるにかかはらず何となく風韻に富み感情の洒脱なる所あるが故なり...
永井荷風 「江戸芸術論」
...全く後から考えると汗顔のほかは無い・未熟な精神的擬態を採ることがあるものだ...
中島敦 「斗南先生」
...ワキよりも地頭よりも未熟なシテの役者をわれわれはしばしば見る...
野上豊一郎 「演出」
...相ひ變らず昔の未熟なままであり...
萩原朔太郎 「室生犀星に與ふ」
...自費出版の形式で『面影』と云う未熟な詩集を出しました...
林芙美子 「文学的自叙伝」
...未熟な節廻(ふしまわ)しではあるが...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...それであるから世間の知つてゐる晶子歌は若い頃の比較的未熟なものに限られることになり...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...五私が未熟な落語家時代...
正岡容 「落語家温泉録」
...未熟ながら一芸一流を立て抜く決心...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...芸が未熟な証拠です...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今から見ると文章も考えも未熟な点が目につき恥かしく思う点がないでもないが...
柳宗悦 「四十年の回想」
...幾冊かの本が未熟なものながら心の遍歴の跡を語っているが...
柳宗悦 「四十年の回想」
...まだ年ばえも未熟な小冠者(こかんじゃ)...
吉川英治 「新書太閤記」
...未熟な分別も湧いて...
吉川英治 「忘れ残りの記」
...見かけ倒しの未熟なパルプフィクションでもなければ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「怪奇小説の執筆についての覚書」
...これらの未熟な研究も幾分の参考となるであろう...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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