...(彼はじつに未熟な騎手だった)腰をすえるのにひとかたならぬ苦労をし...
ワシントン・アーヴィング Washington Irving 吉田甲子太郎訳 「スリーピー・ホローの伝説」
...未熟な作家の一人なる私の考へが...
有島武郎 「水野仙子氏の作品について」
...彼は未熟なる知識を糧(かて)とせる乳臭児(ちくさご)の襲撃を受けて...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...「未熟な芸を御所望とならば...
田中貢太郎 「人面瘡物語」
...人間はどうかすると未熟な科学の付け焼き刃の価値を過信して...
寺田寅彦 「沓掛より」
...又此れに反して勢のいゝのは日毎の變化が餘りにはげしくて未熟なものゝ手に合はなかつた...
寺田寅彦 「寫生紀行」
...私が繪筆をとり初めてから五年目である事も正直にかいて置いた事故未熟な繪も...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...未熟なところはあろうが...
直木三十五 「南国太平記」
...全く後から考えると汗顔のほかは無い・未熟な精神的擬態を採ることがあるものだ...
中島敦 「斗南先生」
...また自分の未熟なところを発表するようだが...
夏目漱石 「坑夫」
...未熟な私は双方の学校を懸持(かけもち)しようなどという慾張根性(よくばりこんじょう)は更(さら)になかったにかかわらず...
夏目漱石 「私の個人主義」
...未熟なれども我がことは我れでなすべく...
樋口一葉 「花ごもり」
...そんな未熟な所為(しょい)はしない...
久生十蘭 「うすゆき抄」
...そんな未熟な威喝などを相手にするようすもなく...
久生十蘭 「魔都」
...蓋(けだ)し男女交際法の尚(な)お未熟なる時代には...
福沢諭吉 「新女大学」
...未熟なピアノの音が幻のやうに響いて来ました...
牧野信一 「蛍」
...自分をまだ未熟な一凡人として...
吉川英治 「大岡越前」
...「筑前如きまだ未熟な将を中国攻略という大任に...
吉川英治 「黒田如水」
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