...こういう禍(わざわい)を未然に禦(ふせ)ぐ事が出来たに相違ないが...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...両者の衝突は未然に防止できるだろう...
海野十三 「海底大陸」
...またたびたびこの戦いを繰返すという如き事を未然に防ぐのは...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...その失敗を未然に免れしめることが出来た...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...未然に露顕して鎌倉中が大騒動になつたといふ事件がございました...
太宰治 「右大臣実朝」
...図(はか)らずも一大事の密書を手に入れて則重の身にかゝる禍(わざわい)を未然に防ぎ得たのを喜び...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...正にこうした事態を未然に防ぐことでなくてはならぬ...
戸坂潤 「社会時評」
...事件は未然に防止されたから...
戸坂潤 「社会時評」
...かならず未然にふせいでお眼にかけます...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...政府の全機能を挙げても未然に皇帝暗殺の陰謀を阻止し...
久生十蘭 「魔都」
...未然に防いでくれたというので...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...大爆発を未然に防ぐことが出来るだろうと考えた...
武者金吉 「地震なまず」
...まさしく禍を未然にふせいだものといえよう...
山本周五郎 「日本婦道記」
...我々はお家の禍を未然に防ぐのだ...
山本周五郎 「夜明けの辻」
...謙信の姉聟長尾政景(ながをまさかげ)の謀反を未然に防ぐために...
吉江喬松 「霧の旅」
...大颱風(だいたいふう)を知らせる冷風が、そよめきだしてきた程度にすぎますまい」「ゆえに、真の賢人を求め、万民の災害を、未然に防ぐこと、或いは、最小最短になすべく努めることを以て、劉備は自分の使命なりと信じているわけですが」「善い哉(かな)、理想は...
吉川英治 「三国志」
...これは曹操にしてみれば災いを未然に防ぐ消極的な一工作に過ぎなかったが...
吉川英治 「三国志」
...ここにかような備えがあることを未然に知って...
吉川英治 「宮本武蔵」
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