...こういう禍(わざわい)を未然に禦(ふせ)ぐ事が出来たに相違ないが...
伊波普猷 「琉球史の趨勢」
...すぐれた作者の鋭利な直観の力で未然に洞察(どうさつ)されていた例も少なくないであろう...
寺田寅彦 「科学と文学」
...台風の襲来を未然に予知し...
寺田寅彦 「天災と国防」
...なおかつ未然に防いでいただいたのですから...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「赤毛連盟」
...事件は未然に防止されたから...
戸坂潤 「社会時評」
...くだらないことをいうのさ! そして犯罪を未然に察したとか...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...災害を未然に防いだことがある...
中谷宇吉郎 「天地創造の話」
...電波その他の光線を用いて未然に爆破することはどうかという事であるが...
仁科芳雄 「原子力の管理」
...以て病を未然に防ぎて...
野中到 「寒中滞岳記」
...大火災を未然に防いだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...大事を未然に防いだ――危機一髪というところで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「鉄道事故」
...事は未然に防がれると同時に...
宮本百合子 「偶感一語」
...漸く傾きかけてきた手漉紙の崩潰を未然に防ぐことも出来よう...
柳宗悦 「和紙の教へ」
...番人とはかやうな轢死を未然に防ぐための番人である以上...
横光利一 「マルクスの審判」
...「われわれの大事は未然に破れた...
吉川英治 「三国志」
...その可能性は濃くなります」「それは未然に警戒を要する」「ですから――何よりもそれが当面の急です...
吉川英治 「三国志」
...二度まで計って二度まで未然にやぶれ去るとは」曹操は...
吉川英治 「三国志」
...未然に救うのが彼の立場だった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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