...私はその時のルウズ氏の顔を未(いまだ)にはっきり覚えている...
芥川龍之介 「長江游記」
...その中心体の位置は未知である...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...未(いま)だに時々不思議な事があるので...
関根黙庵 「枯尾花」
...未明の雪中行軍もしばしば挙行せられ...
太宰治 「惜別」
...喬生は未(ま)だ生きているような壮(わか)い女の屍(しかばね)と抱き合うようにして死んでいた...
田中貢太郎 「牡丹燈籠 牡丹燈記」
...謀殺未遂というやつですねえ...
林不忘 「安重根」
...未だ二十ばかりにぞ見え給ふ...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...自分の思想が元来くだらない未熟な借物であって...
中島敦 「光と風と夢」
...太陽には未だ何の異状も無い...
シモン・ニューコム 黒岩涙香訳 「暗黒星」
...遂に此の軍人の未亡人と...
二葉亭四迷 「未亡人と人道問題」
...おかくは未だ鐘つき堂の石垣の下でランチ・バスケツトをさげたまゝ鐘の鳴るのを待つては...
牧野信一 「月あかり」
...これは未だに庭先に遊んでゐるのかとばかり滝本は思つてゐたのに...
牧野信一 「南風譜」
...未だ眼の先に親爺の横顔が横たはつて居た...
牧野信一 「白明」
...後者は未来のある人事を叙す...
正岡子規 「俳人蕪村」
...私は三宅さんのもっていた矛盾やその未解決さや生きかたの或正直さなどを話し...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...未来と過去とを避けるために自殺した...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...未(ま)だお土産が出されないんだつて...
與謝野晶子 「帰つてから」
...仲間に未練も愚痴もなくスタスタとそこを立ち去ってしまいました...
吉川英治 「江戸三国志」
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