...その声が軽い木魂(こだま)となって山から林からかえってくる...
有島武郎 「フランセスの顔」
...鳥や獣の啼く物凄い声が谷々に木魂をかえした...
田中貢太郎 「申陽洞記」
...思うにこの役者は「木魂(こだま)」のお化けをかなりに深く研究したに相違ないのである...
寺田寅彦 「化け物の進化」
...答へるのは自分の聲の木魂ばかり‥‥...
南部修太郎 「死の接吻」
...まるでその木魂(こだま)のように...
堀辰雄 「大和路・信濃路」
...あたりに木魂(こだま)した声を遠く聞いて...
本庄陸男 「石狩川」
...青年たちの胸に木魂(こだま)する声は何であろうか...
宮本百合子 「現実の必要」
...それは木魂でした...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...ここも灯があかあかと点いてはいるものの木魂がしそうに森閑としていた...
横光利一 「旅愁」
...近き世の木魂(こだま)は市(いち)の中...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...すごい木魂(こだま)を呼んでいました...
吉川英治 「江戸三国志」
...女の悲鳴を木魂(こだま)に聞いたのという嫌な噂が...
吉川英治 「江戸三国志」
...木魂(こだま)に返って呼ぶ声がしてきました...
吉川英治 「江戸三国志」
...不意に木魂(こだま)した自斎の気当...
吉川英治 「剣難女難」
...さびしい木魂(こだま)がかえってくるだけで...
吉川英治 「神州天馬侠」
...木魂(こだま)にひびいて...
吉川英治 「新書太閤記」
...まるで針の山からきた木魂(こだま)みたいな声だったぜ」はぐれた雁(かり)一東山から大文字の麓(ふもと)あたりまではたしかに方角はついていたが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...四辺(あたり)の闇に木魂(こだま)する...
吉川英治 「宮本武蔵」
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