...「木賃宿に泊まってみたい」と友人に話した...
...山奥にある木賃宿でのんびり過ごしたい...
...木賃宿のオーナーさんは優しくて親切だった...
...昔は木賃宿が広く利用されていた...
...最近、木賃宿を利用する人が増えているらしい...
...三銭じゃ木賃で泊めぬ夜(よ)も多し...
泉鏡花 「歌行燈」
...とんだ木賃宿もっとも...
大杉栄 「獄中記」
...このアパートが普通の下宿屋乃至(ないし)木賃宿とそんなにちがつたものでないと云つても...
武田麟太郎 「日本三文オペラ」
...おかみさんの深切空は晴れてゆく風のさわやか木賃料三十銭飯はたつぷり夕飯 刺身煮魚と菜葉おしたし朝飯 味噌汁おろし大根菜漬五月十九日早く起きて...
種田山頭火 「行乞記」
...相川の町では木賃のやうな宿へ泊つて流石に懲り/″\したのであつたから此所では見掛の一番いゝ宿へ腰をおろした...
長塚節 「佐渡が島」
...第一夜が窓のない木賃宿というのも少し凝り過ぎているが...
中谷宇吉郎 「アラスカ通信」
...初めに女中がよく「木賃にしましょうか...
中谷宇吉郎 「温泉1」
...木賃宿へ入ったところまで突止めましたよ」「よし...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「木賃宿だって、兄妹二人で借り切った部屋は、寒い晩は締切っているだろう」「まァ、そう言うわけで」「一人で二人の声色(こわいろ)を使う手もあるだろう...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...みなさまさよなら!私は歪(ゆが)んだサイコロになってまた逆もどりここは木賃宿の屋根裏です私は堆積(たいせき)された旅愁をつかんで飄々(ひょうひょう)と風に吹かれていた...
林芙美子 「新版 放浪記」
...見るもいぶせきこの木賃宿の一室へ...
久生十蘭 「魔都」
...力なくなく次の旅店に至れば行燈に木賃と書きたる筆の跡さえ肉痩(や)せて頼み少きに戸を開けば三...
正岡子規 「旅の旅の旅」
...味噌久の背に、お燕を負わせ、木賃を出ては、巷に、食物をひろいあるいた日を、瞼(まぶた)に、えがいた...
吉川英治 「大岡越前」
...彼はもう木賃を出ていた...
吉川英治 「剣の四君子」
...馬込の木賃に泊るので...
吉川英治 「新書太閤記」
...待てよ」彼は町端(まちはず)れの木賃宿に泊りをとって...
吉川英治 「新・水滸伝」
...ここの木賃の亭主であった...
吉川英治 「親鸞」
...木賃の老爺は、すぐそれを持って、お針のできる近所の娘の家へ頼みにゆき、帰りの足も無駄をせず、酒屋から酒をさげて来て、山芋汁を肴(さかな)に、夜半を世間ばなしに費(つい)やしていると、そこへちょうど、頼んでやった肌着や腹巻もできて来た...
吉川英治 「宮本武蔵」
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