...「木賃宿に泊まってみたい」と友人に話した...
...山奥にある木賃宿でのんびり過ごしたい...
...木賃宿のオーナーさんは優しくて親切だった...
...昔は木賃宿が広く利用されていた...
...最近、木賃宿を利用する人が増えているらしい...
...『この木賃宿へいけば...
井上貞治郎 「私の履歴書」
...東京の木賃宿の一日五十銭に較べればよほど安い...
大杉栄 「日本脱出記」
...彼は釜ヶ崎の木賃宿に住んで磨き砂売りをやつてゐるが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...木賃三十銭、中の上、または上の下とでもすべきか...
種田山頭火 「行乞記」
...宿銭はどこでも木賃三十銭米五合代二十銭...
種田山頭火 「四国遍路日記」
...二三日(にさんち)木賃宿(きちんやど)で夜露を凌(しの)げば...
夏目漱石 「坑夫」
...「どうした、八、大層元気じゃないか」「元気なわけで、親分に言いつけられた仕事が、とんとん拍子に運びましたよ」「猿曳きが見付かったのか」「見付かりましたよ、根津宮永町の、木賃宿、――名前だけは優しいが、恐ろしく汚い『梅の家』に泊っている、信吉という信州者で」「猿の毛を比べて見たのか」「まだ其処までは行きませんよ――うっかり正面から名乗って出て、逃げられでもすると大変だから、親分の知恵を借りてからにしようと思いましてね」「どんな男だえ、その猿回しは?」「三十前後の小意気な男で、信州者とは見られませんよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...……いまもいったように、馬道の木賃宿で、幸田なんかと一緒に山木をとッちめていますと、それ、臨検だというんで泡を喰って戸外へ飛び出して見ると、それがいかにも凄い景況なんです...
久生十蘭 「魔都」
...ですからおあしがあれば木賃宿に泊る...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...木賃宿の縁側を降りる時...
森鴎外 「護持院原の敵討」
...真四角い木賃宿(きちんやど)の木枕みたいな力瘤(ちからこぶ)が出来た...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...木賃宿の家族などは...
吉川英治 「篝火の女」
...「木賃はないし……」彼は...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...この木賃に泊っているつもりでいたが...
吉川英治 「新書太閤記」
...わたしと同じ木賃に泊っていた野武士たちが...
吉川英治 「新書太閤記」
...何軒となく木賃宿の軒に立ってみたが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...木賃でこしらえてくれた貧しい粳(うるち)の柏巻(かしわま)きが幾ツかあったにすぎないが...
吉川英治 「平の将門」
...木賃のおやじと少し含んでみた酒が...
吉川英治 「宮本武蔵」
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