...譬へば木葉落ち盡したる梢にとまる小鳥の如し...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...それを見た女房は木葉(このは)のやうに真青になつて顫(ふる)へ出した...
薄田泣菫 「茶話」
...それは将軍家秘蔵の木葉猿(このはさる)として聞えたものだつた...
薄田泣菫 「茶話」
...僕の身体も木葉微塵(こっぱみじん)になるだろう」さすがの僕も...
寺島柾史 「怪奇人造島」
...凄(すさま)じく木葉を吹きつける冬が町を見舞う頃になると...
徳田秋声 「あらくれ」
...共楽座(きょうらくざ)など看板を上げた木葉葺(こっぱぶき)の劇場が見えた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...舟動(やや)もすれば木葉の如く波上に廻旋して前(すす)まず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...緑の小さな木葉(このは)がその新芽の蕾(つぼみ)を破っており...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...塵木葉なんだよ」私は...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...月が木葉(このは)がくれにちらちらして居る所...
正岡子規 「句合の月」
...落ちたら出る事ならぬ穽(おとしあな)や木葉に黐(もち)塗りて虎に粘(ねばりつ)き狂うてついに眼が見えぬに至らしむる設計(しかけ)等あるが...
南方熊楠 「十二支考」
...木葉微塵(こつぱみぢん)だ...
宮原晃一郎 「怪艦ウルフ号」
...貨狄(くわてき)と云ふものが蜘蛛の木葉に乗るを見て舟を造り...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「あひおもふ君が木葉と散りしより物寂しくもなりまさりけり...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...背と腰には木葉を綴(つづ)りたるものを纏(まと)ひたり...
柳田国男 「山の人生」
...裸体にて木葉樹皮を衣とし...
柳田国男 「山の人生」
...土佐の板垣一派の仕事を木葉微塵(こっぱみじん)にして帰るべく腕に撚(より)をかけて来たものであったが...
夢野久作 「近世快人伝」
...夕風に散る木葉の雨の中を...
吉江喬松 「山岳美觀」
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