...「この木綿針、使いにくいな」...
...「木綿針を買わなきゃ」...
...「木綿針で手を切っちゃった」...
...「木綿針って、見つけるの難しいよね」...
...「木綿針で刺繍するのが好き」...
...夏に家の近くの海で泳ぐ時、もぐっては石崖に付着しているこの貝を取るのが面白く、十数個もたまると持って帰って茹(ゆ)でてもらい、木綿針の先で、ぐるっと廻して、ほじり出しては食べる...
青木正児 「九年母」
...其の一つの餅の中へ二三本の木綿針を包んで何喰わぬ顔をして女の処へ持って往った...
田中貢太郎 「雀の宮物語」
...木綿針五本で一銭!ほうれん草はおいしい...
種田山頭火 「其中日記」
...私は伯母さんが家にゐたじぶんのことを思ひだし汚い針山から一本の木綿針をぬきとつてあしたの仕事のために糸をとほしておいた...
中勘助 「銀の匙」
...木綿針か羽織のヒモ位のもんだ...
三好十郎 「おスミの持参金」
...女子(おなご)の持つ木綿針にも足らぬ刺しよう...
吉川英治 「剣難女難」
...木綿針や絹針を小さなたとうに包み...
吉川英治 「新書太閤記」
...買うておかんか、木綿針、絹針、京の縫針)日吉は、諸国の町を呼び歩きながら、わずかな利で、生きて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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