...木瓜の卓(しよく)は六千円といふ値にせり上げられたが...
薄田泣菫 「茶話」
...小沢川にそうて権兵衛峠へ、山桜が咲いてこゝに一本、そこに一本、山吹、野木瓜、落葉松若葉、櫟の芽、小鳥の唄、谷川の声...
種田山頭火 「旅日記」
...木瓜の花らしいと結論した...
土田杏村 「あしびの花」
...草木瓜(くさぼけ)...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...「木瓜薊、旅して見たく野はなりぬ」忙(せわ)しくなる前に、此花の季節(きせつ)を、御岳詣(みたけまいり)、三峰かけて榛名詣(はるなまいり)、汽車と草鞋(わらじ)で遊んで来る講中の者も少くない...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...近巷の園林に桃李、木瓜、雪柳、小米櫻、其他百花次第に爛漫たらむとす...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...うら庭の木瓜蕾ふくらみて赤く...
長塚節 「十日間」
......
長塚節 「長塚節句集」
...木瓜(ぼけ)の小株が茂っている...
夏目漱石 「草枕」
...余も木瓜になりたい...
夏目漱石 「草枕」
...寝ながら木瓜を観(み)て...
夏目漱石 「草枕」
...「まだ木瓜の中に御用があるんですか」「もう無いんです...
夏目漱石 「草枕」
...ケンブリッジでは木瓜(ぼけ)を同じように仕立てたのを見たけれども...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...客間(へや)の装飾は、日本、支那、西洋と、とりあつめて、しかも破綻(はたん)のない、好みであった、室の隅(すみ)には、時代の好(よ)い紫檀(したん)の四尺もあろうかと思われる高脚(たかあし)の卓(だい)に、木蓮(もくれん)、木瓜(ぼけ)、椿(つばき)、福寿草などの唐(から)めいた盛花(もりばな)が、枝も豊かに飾られてあった...
長谷川時雨 「江木欣々女史」
...沈丁花、山椒、野木瓜(むべ)、黐(もち)それに泉水ちかく老梅の古木が、蜿々として奇なる枝振りを、見事に撓り、屈らせてゐた...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...酸漿(ほおずき)や木瓜(きゅうり)のようなありふれた紋ではいかんともすることができぬが...
柳田國男 「名字の話」
...ただその埋め合せに野木瓜(のぼけ)とか山吹とか...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
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横瀬夜雨 「花守」
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