...汗ばんだ木瓜(ぼけ)の花のように生暖(なまあたたか)なものではなく...
泉鏡花 「婦系図」
...黄いろなる真赤なるこの木瓜(ぼけ)の雨細き幹伝ひ流るゝ木瓜の雨四月六日 二百二十日会...
高浜虚子 「五百五十句」
...木瓜(ぼけ)厨子...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...天龍川を前に向ふ岸へは日がさしてうそ寒い二三軒・屋根に石を、春もまだまだ寒い平岡の神代榎・なんと大きな木の芽ぶかうともしない遠山の雪うららかに晴れきつた・桑の若葉のその中の家と墓と・うらうら残つたのがちるおぢいさんも戦闘帽でハイキング裏門、訪ね来て山羊に鳴かれる高遠・なるほど信濃の月が出てゐる飲んでもうたうても蛙鳴くさくらはすつかり葉桜となりて月夜・旅の月夜のふくろう啼くか水音の月がのぼれば葉桜の花びら・ポストはそこに旅の月夜で五月三日の月蝕・旅の月夜のだんだん虧(カ)げてくるアメの魚(ウヲ)・みすゞかる信濃の水のすがたとも井月の墓前にて・お墓したしくお酒をそゝぐ・お墓撫でさすりつゝ、はるばるまゐりました駒ヶ根をまへにいつもひとりでしたね・供へるものとては、野の木瓜の二枝三枝“井月の墓”伊那町から東へ(高遠への途中)一里余、美篶(ミスズ)村六道原、漬大根の産地、墓域は一畝位、檜の垣、二俣松一本立つ(入口に)、野木瓜、椋鳥?┌ツツジ├ヒノキ苗└散松葉墓碑、(自然石)“降るとまで人には見せて花曇り”(井月にふさはしい)墓石、“塩翁斎柳家井月居士”俗名塩原清助位牌、“塩翁院柳家井月居士”夕日をまともに、明るく清く...
種田山頭火 「旅日記」
...木瓜の花では扱くことが出来ない...
土田杏村 「あしびの花」
...木瓜(ぼけ)の木をやたらにたたきながら...
寺田寅彦 「亮の追憶」
...路傍(みちばた)の草木瓜(くさぼけ)の蕾(つぼみ)が朱(あけ)にふくれた...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...その日は木瓜(ぼけ)の筆架(ひつか)ばかり気にして寝た...
夏目漱石 「草枕」
...木瓜が出なくっても...
夏目漱石 「草枕」
...「何です」と余は木瓜(ぼけ)の上へ顔を出す...
夏目漱石 「草枕」
...木瓜の中に退(しりぞ)いて...
夏目漱石 「草枕」
...それから以後は必ずあの木瓜(もっこう)の紋の付いた幕を張る事になってるんだそうです」幕の上下は紫地(むらさきじ)に金(きん)の唐草(からくさ)の模様を置いた縁(ふち)で包んであった...
夏目漱石 「行人」
...木瓜(ぼけ)に似た花を付けている榲(クインス)...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
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野口雨情 「雨情民謡百篇」
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正岡子規 「俳人蕪村」
...ただその埋め合せに野木瓜(のぼけ)とか山吹とか...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...〔無題〕ちび筆に線を引きて半紙に木瓜の枝を写生し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
...母の木瓜には刺無し...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集拾遺」
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