...そのくせ目は妙にさえて目の前に見る天井板の細かい木理(もくめ)までが動いて走るようにながめられた...
有島武郎 「或る女」
...木理をこすって目立たせた上に...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは木理を高く浮き上らせた樫の円盤で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...木理の面を刻むが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...いわば木理(きめ)を叩き圧えるのであるが...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...『此の幹は四十五の木理を持つてゐる』とポオル叔父さんが知らせました...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...そんなに沢山の木理で...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...カツラ木理の天井...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...もうだいぶ長く雨風にさらされて白くされ古びとげとげしく木理(もくめ)を現わしているのであるが...
寺田寅彦 「小浅間」
...幹や枝の木理(もくめ)のねぢれを思うと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...その標札は木理(もくめ)の込んだ黒っぽい板に...
夏目漱石 「三四郎」
...木理(きめ)の細かく通つた一枚板の...
長谷川時雨 「家」
...前の茨木理兵衛の「身の上や」でもそうだが...
長谷川伸 「母」
...木理(もくめ)麗(うる)はしいと云つたところで...
林芙美子 「浮雲」
...木理(もくめ)あらく上に二見(ふたみ)の岩と扇子(せんす)の中に松とを画がけり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...その視線は丁度ベンチの木理(もくめ)の上を這つてゐる一疋の蠅の跡を追つてゐるのである...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「駆落」
...一位と呼ぶ赤みがかった木理(きめ)の美しい木を材料とするもので...
柳宗悦 「手仕事の日本」
...すなわち成長が悪くて木理(もくり)が伸びず...
柳田國男 「地名の研究」
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