...このあいだできあがったばかりの銀座通りの木煉瓦(もくれんが)が雨で浮き上がって破損したという記事が出ていた...
寺田寅彦 「断水の日」
...水道にせよ木煉瓦にせよ...
寺田寅彦 「断水の日」
...遠路(とおみち)を痩馬(やせうま)に曳(ひ)かした荷車が二輛(にりょう)も三輛も引続いて或時(あるとき)は米俵或時は材木煉瓦(れんが)なぞ...
永井荷風 「監獄署の裏」
...こちこちの木煉瓦(もくれんが)の路地をあるくおれの靴音がこつんこつんとひびいて...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...木煉瓦の鋪道のまんなかを...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...只上(うわ)っ面(つら)だけをアスファルトや木煉瓦(もくれんが)で塗り埋められていることがよくわかる...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...アスファルトや木煉瓦の上等の道路を極めて局部的に作って行く必要がどこにあるであろうか...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...その横ッチョの木煉瓦張(もくれんがば)りの通路(とおりみち)をやはり女に手を引かれながら通り抜けて...
夢の久作(夢野久作) 「人間腸詰」
...花崗石(みかげいし)と、木煉瓦と、蛇紋石と、ステインドグラスと、白ペンキ塗りの材木とで組上げた、華麗荘重なゴチック式で、その左側の壁に「御見舞受付……歌原家」という貼札がしてある...
夢野久作 「一足お先に」
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