...忽ち耳木兎の羽音が一層前よりもはげしくなつて...
芥川龍之介 「地獄変」
...さつきの耳木兎が片方の翼ばかり...
芥川龍之介 「地獄変」
...これは二三日前に鞍馬の獵師がわしにくれた耳木兎(みゝづく)と云ふ鳥だ...
芥川龍之介 「地獄變」
...耳木兎は蓋にかかつて...
芥川龍之介 「地獄變」
...おほをそ鳥の名にし負ふいつはり聲のだみ聲を又無き歌とほめたつる木兎(づく)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...赤い木兎と赤い達磨と軽焼とは唯一無二の神剤であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...軽焼の袋もこれに因(ちな)んで木兎や達磨の紅摺であったが...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...茶屋がくれたる『木兎』...
大町桂月 「近藤重藏の富士山」
...百弗猫の小母(をば)さん木兎(みみづく)さん百弗(どる)貸すから家建てろ石で たたんだ家建てろ煉瓦で たたんだ家建てろ猫の小母さん木兎さん小猫(たま)にも百弗金貸した百畳 畳が出来て来るどんどん踏んでも踏みきれぬ朝晩踏んでも踏みきれぬ...
野口雨情 「十五夜お月さん」
...木兎(みゝづく)...
樋口一葉 「たけくらべ」
...木兎の眼が傍らにひかつてゐるのを闇の中に発見して...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...息苦しくなつて弱つた私が木兎に餌を与へるために自分の部屋へ立つて行くのと同時に...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...急いで木兎の箱に風呂敷をかぶせ...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...この先僕は幾つ木兎を彫つたつて追ひつきはしないからね!」「緑山寺へ行つて彼等が...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...むつくりとしてゐる私の有様は啄木鳥(キツツキ)とも木兎とも云ひやうもなく...
牧野信一 「剥製」
...木兎を――空々庵にずつと滞在してゐる客のYが...
牧野信一 「ブロンズまで」
...Yと僕とそして木兎の銅像が...
牧野信一 「ブロンズまで」
...このほかにも木兎(みみずく)の句はなほ『猿蓑』に一句あるが...
正岡子規 「病牀六尺」
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