...忽ち耳木兎の羽音が一層前よりもはげしくなつて...
芥川龍之介 「地獄変」
...さつきの耳木兎が片方の翼ばかり...
芥川龍之介 「地獄変」
...疱瘡痲疹の呪(まじな)いとなってる張子(はりこ)の赤い木兎(ずく)や赤い達磨(だるま)を一緒に売出した...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...赤い木兎と赤い達磨と軽焼とは唯一無二の神剤であった...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...茶話子は詩人と婦人と木兎(みゝづく)とは大好きだから...
薄田泣菫 「茶話」
...急にこの木兎のやうな男がベラ/\と喋舌り出したら随分変なものだらう...
牧野信一 「ガール・シヤイ挿話」
...徳利の包みのやうなものは大丈夫らしかつたかね?」などゝ「木兎」の破損を気づかつたりした...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...木兎のは特別だから東京へ注文しなければならない...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...経川の「木兎」を買収した牧場主の若者だ...
牧野信一 「ゼーロン」
...むつくりとしてゐる私の有様は啄木鳥(キツツキ)とも木兎とも云ひやうもなく...
牧野信一 「剥製」
...いつそ私のに喰ひついて御覧なされ……」たぢろいだまゝ木兎の眼つきをしてぎよろりとしてゐる私を見て...
牧野信一 「バラルダ物語」
...Yが腕をのばすと五寸ばかりで届かないので、軽く飛びあがつてつかまへようとすると、思はずYは枝をつかんでしまつて、相当太い枝がポキンと折れてしまつて、Yは畑に尻もちをついて、木兎は逃げて、タバコ畑に飛んだ...
牧野信一 「ブロンズまで」
...箱の中の木兎が、止り木から滑り落ちて気たゝましい羽ばたきを立てた...
牧野信一 「ブロンズまで」
...木兎は間に合はぬことになつた...
牧野信一 「ブロンズまで」
...木兎を欲しいといつてゐたね?」とYが僕に訊ねた...
牧野信一 「ブロンズまで」
...「木兎も早く銅像になればよいが――」と僕もつぶやいた...
牧野信一 「ブロンズまで」
...従つて木兎(みみずく)もやはり同じ事に取扱はれて居るが...
正岡子規 「病牀六尺」
...木兎(みみずく)……...
夢野久作 「白菊」
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