...雨に湿つた新しい木の香を嗅いで...
石川啄木 「天鵞絨」
...木の香新しい、表面がツルツル光っている机の前に始めて座った時、その隣りに並んでいるオズオズした少年が鼠谷仙四郎君だった...
海野十三 「火葬国風景」
...このがらんと晴れ渡つた北国(きたぐに)の木の香に満ちた空気を吸はう...
高村光太郎 「智恵子抄」
...河苔(かはごけ)の匂ひや山の草木の香などがぱあつと彼をも馬をも包み打つて来る風の中でした...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...まだ木の香のするようなその建物について...
徳田秋声 「足迹」
...まだ木の香も新しい表札で...
中里介山 「大菩薩峠」
...欄干は頑丈(がんじょう)で木の香もまだ抜けて居りません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...村の大工が村の型通りに新築したおもやの木の香が...
服部之総 「加波山」
...縁側も柱も新しく木の香がぷんとただようてゐた...
林芙美子 「多摩川」
...粗末な木口ではあつたが、木の香の匂ひが、いまでは不安をさそふ匂ひはかはつた...
林芙美子 「崩浪亭主人」
...大盃に擬した抱へる程のドンブリ鉢に何か好ましくない木の香りのする見たいな熱湯の酒をなみ/\と盛つたのを順次に手渡して一口宛ガヴリと呑んでは...
牧野信一 「舞踏会余話」
......
山川登美子・増田雅子・與謝野晶子 「恋衣」
...新しい木の香が噎(むせ)っぽく匂ってきた...
山本周五郎 「柳橋物語」
...木の香新しい御座に侍(じ)して拝賀のお杯を頂戴できるものと...
吉川英治 「黒田如水」
...木の香も新しい天龍寺の大本堂で...
吉川英治 「私本太平記」
...秀吉は木の香(か)のあたらしい本丸(ほんまる)の一室(しつ)へ...
吉川英治 「神州天馬侠」
...木の香のにおう新院へ...
吉川英治 「親鸞」
...あとかたはなく新しい木の香になってしまったが...
吉川英治 「平の将門」
ランダム例文:
セナ さまよわせる しないではいられない
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??
- アナウンサーの杉野真実さん: 第1子を出産した赤ちゃんの両足のショット公開 👶
- サッカー選手の三浦知良さん: 58歳でJ3福島に移籍し、Jリーグ復帰を果たす。⚽
- サッカー選手の長友佑都さん: 39歳DF、来季もFC東京でプレー。W杯目指す。 ⚽
