...それとも庭の木の間に張つてあるか...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...六 木の間を潛る男の義...
稗田の阿礼、太の安万侶 「古事記」
...しつとりと木の間木の間に滲み入らうとしてゐる...
薄田泣菫 「独楽園」
...すぐ松の木の間に...
直木三十五 「南国太平記」
...崖の上から見下す箪笥町(たんすまち)の窪地には樹木の間にところどころ茅葺(かやぶき)家根が見えた...
永井荷風 「枇杷の花」
...木の間に隠れてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三日市から二本木の間の小鳥峠というところの振分けで...
中里介山 「大菩薩峠」
...会場は椰子(やし)の葉の茂る木の間に開かれてありました...
中里介山 「大菩薩峠」
...一夜きり/″\すをきく石炭の屑捨つるみちの草村に秋はまだきの螽なくきり/″\すきかまく暫し臀据ゑて暮れきとばかり草もぬくめりきり/″\すきこゆる夜の月見草おぼつかなくも只ほのかなり白銀の鍼打つごとききり/″\す幾夜はへなば涼しかるらむ月見草けぶるが如くにほへれば松の木の間に月缺けて低し八月一日...
長塚節 「長塚節歌集 下」
...石の間や流木の間に挾まつてゐると...
葉山嘉樹 「万福追想」
...人夫三人下手の木の間より登場...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...やっと庭に出たはぎ野は、庭に下り立ったと見ると同時に、非常に素早い足どりで萩(はぎ)の枯れ叢、松の木の間、冬も緑をもつ低い木々のあいだを縫うて、殆ど走るがように急ぎ足で行った...
室生犀星 「野に臥す者」
...見よ窓の外のポプラ並木の間から...
夢野久作 「女坑主」
...材木の間を通って最前の男と女が話していた処へ来てシャガンだ...
夢野久作 「黒白ストーリー」
...向(むか)ふ河岸(がし)の並木の間からは馬車のゆききなどが見えた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...昨夜遅く舞坂の停車場から東海道の松並木の間を...
吉江喬松 「伊良湖の旅」
...都の杉並木の間には...
吉川英治 「親鸞」
...――木の間を洩れる月の斑(ふ)と...
吉川英治 「源頼朝」
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