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伊藤左千夫 「紅葉」
...肉豆蒄の木の間から...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...又此方の庭園の靜かな黒い木の間からは忽然として大きな滿月がほとんど地に觸れて靜かにせり上り早くも...
千家元麿 「自分は見た」
...坂道の木の間がくれに見える...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...リュクサンブールの園の木の間にさえずる小鳥...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが木の間がくれに隠見するだけに猶更...
豊島与志雄 「高千穂に思う」
...見返りがちなる大菩薩峠の辻――木の間枝のはずれから...
中里介山 「大菩薩峠」
...家々の燭燈悉く樹木の間に隱見す...
長塚節 「草津行」
...細野の部落が落木の間から見おろされる...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...うつろの古木の間にダフォディル...
野上豊一郎 「シェイクスピアの郷里」
...すると愕(おど)ろいたことは学校帰りの子供らが五十人も集って一列になって歩調をそろへてその杉の木の間を行進してゐるのでした...
宮沢賢治 「虔十公園林」
...(歌)……鉄砲を並べハイヨ、杉の木の間で、のう火の番、一と寝入り、シタコタ、ナイショ/\...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...樹木の間に立石を食ひ込ませ...
室生犀星 「京洛日記」
...何時あたいが木の間に泳いでいるのをごらんになったの...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...はるか向うの木の間から煙(けぶり)が細く...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...煙の立つ方へ近づいた,すると木の間から三人の人影が見えた...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...松並木の間をちらほらと馬や人が往来している...
山本周五郎 「追いついた夢」
...木の間洩る月光の下に...
吉川英治 「三国志」
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