...踏みしめて行く一歩一歩に木の葉が落ちる...
石川欣一 「可愛い山」
...木の葉が散る...
石川欣一 「可愛い山」
...そこらの木の葉を...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...飛ぶ鳥もなく木の葉も動かずといふ有樣であるが...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...穏やかな木の葉簇(はむら)に俄雨(にわかあめ)が降りそゝぐやうな音が彼等の顎から起る位に荒い...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...青い木が茂つてゐる日の光りがそこではもう夏らしい冬中殘つた木の葉が青々として...
千家元麿 「自分は見た」
...それは木の葉に触れているのと同じように物静かで...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...木の葉がしきりに落ちる...
種田山頭火 「其中日記」
...・みごもつてよろめいてこほろぎのいのち・日向ぼつこはなごやかな木の葉ちつてくる・ゆふかぜのお地蔵さまのおててに木の実・日かげいつか月かげとなり木かげ空が風が秋ふかうなる変電所の直角形(改作)十月十八日晴...
種田山頭火 「其中日記」
...二筋の藁屑と一枚の木の葉とが...
豊島与志雄 「聖女人像」
...いくら山の中の木の葉の繁みを歩いたからとて...
中里介山 「大菩薩峠」
...ときどき古代人の幻想したやうな木の葉をいつぱい浴びた死者のあはれ深い姿が...
堀辰雄 「黒髮山」
...キラキラと眼蓋の上に降りかゝる滝の様に明る気な木の葉の雫の中で彼が目を開けて見ると...
牧野信一 「好色夢」
...その期待のたのしみは續く……蝸牛(かたつむり)は木の葉のゆらぎにでもその觸角を殼の中に閉ぢ込めなければならない...
水野仙子 「嘘をつく日」
...木の葉は、山風に捲かれ、峰も谷も霧にかくれて、なんとなく物凄い天候になった...
吉川英治 「三国志」
...木の葉ばかりをザワザワとそよがせて...
吉川英治 「神州天馬侠」
...机(つくえ)にふる雪(ゆき)一ひゅうっ――と風の翔(か)けてゆくたびに、万樹は、身ぶるいをし、木の葉が、雨のように天地に舞う...
吉川英治 「親鸞」
...人間らしいものが木の葉をかぶってジッと呼吸(いき)をころしているような気もする...
吉川英治 「松のや露八」
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