...たね子はこう云う夜(よる)の中に何か木の芽の匂(にお)うのを感じ...
芥川龍之介 「たね子の憂鬱」
...木の芽などである...
伊丹万作 「わが妻の記」
...私は今一つ、木の芽や、またそれと同じような働きをするものをこれに附け加えて、料理の風味を添える匂としたいと思う...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...木の芽立ちのことをいったのかも知れない...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...「キサライ」というのは梵語でそのまま「木の芽立ち」という語であります...
高楠順次郎 「東洋文化史における仏教の地位」
...仏蘭西のローヌ河畔の木の芽の景色...
高浜虚子 「俳句への道」
...春空雲なくなまけものとしなまけてゐる・春蝉もなきはじめ何でもない山で・裏からすぐ山へ木の芽草の芽・けふも摘む蕗がなんぼでも・みんな芽ぶいてゐる三日月・三日月さんには雲かげもなくて四月廿九日天長節日和とでもいはうか...
種田山頭火 「其中日記」
...・人声のちかづいてくる木の芽あかるく雑草風景...
種田山頭火 「其中日記」
......
種田山頭火 「草木塔」
...咲かない馬酔木の芽のうつくしさ平山から瀬尻へ...
種田山頭火 「旅日記」
...それがことしの草木の芽立つと同時に強い力で復活した...
寺田寅彦 「自画像」
...さて久びさで郊外の自然も楽しみたいと思つてるところへこの気温の高い春がきて庭木の芽が一斉に萌えだした...
中勘助 「府中のけやき」
...花鳥花鳥(はなとり)の日はきたり日はめぐりゆき都に木の芽ついばめり...
萩原朔太郎 「純情小曲集」
......
前田普羅 「普羅句集」
...木の芽味噌という肴(さかな)も...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...草木の芽も出まじと思わるるほど...
吉川英治 「新書太閤記」
...木の芽味噌(みそ)の筍(たけのこ)や...
吉川英治 「宮本武蔵」
...そしてそれが思ひがけないその木の芽であることを知つた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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