...たとえば木の実のような味は苦いアーモンドにより与えられる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...私はその苺の木の実を毎日食うのだ...
ギィ・ドゥ・モオパッサン Guy de Maupassant 秋田滋訳 「狂人日記」
...その木の実は金のようにかがやいて...
ハンス・クリスティアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 楠山正雄訳 「人魚のひいさま」
...この夜もやはり署長のおる座敷へバラバラと二回ほど木の実を降らしたが...
井上円了 「おばけの正体」
...空腹になれば木の実を探しに往った...
田中貢太郎 「仙術修業」
...・わらやしづくするあかるいあめの・のびあがりのびあがり大根大根・夕焼ける木の実とし落ちたどんぐり・こんなところに水仙の芽が...
種田山頭火 「其中日記」
...春・朝から小鳥が木の実たべにきてゐる雨あがり・夜のふかうしてあついあついお茶がある三月廿五日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...・いかにぺんぺん草のひよろながく実をむすんだ・藪かげ藪蘭のひらいてはしぼみみんな去んでしまへば赤い月改作二句乞ひあるく道がつゞいて春めいてきた藪かげほつと藪蘭の咲いてゐた木の実ころころつながれてゐる犬へまんぢゆう...
種田山頭火 「其中日記」
...ひからびた木の実のようにひからびた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...ちょうど主人が飯を食っていた膳(ぜん)の上へ飛んで来て小さな木の実を一粒落とした...
寺田寅彦 「花物語」
...家では伯母さんと木の実どちをしてゐればいい...
中勘助 「銀の匙」
...あるいは木の実の「み」とか...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...木の実と鮨屋の上三分一即ち弥左衛門の出までとの権太は純粋なる悪棍(ならずもの)なれど...
三木竹二 「いがみの権太」
...熱い地面に南洋の木の実が漂いついて根を卸したのか...
宮本百合子 「九州の東海岸」
...やつと拾つて来た木の実を...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...真赤な青木の実がとんでもないところに転がっている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...樹深くして木の実は珠をつづり...
柳田国男 「雪国の春」
...のめのめ卯木の実家(さと)を...
吉川英治 「私本太平記」
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