...たとえば木の実のような味は苦いアーモンドにより与えられる...
フレデリック・アークム Fredrick Accum 水上茂樹訳 「食品の混ぜ物処理および調理の毒物(1820)」
...この夜もやはり署長のおる座敷へバラバラと二回ほど木の実を降らしたが...
井上円了 「おばけの正体」
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竹久夢二 「どんたく」
...すこしはなれてマブの花・地べたべつとりと浜朝顔の強い風・やけあと何やら咲いてゐる・わがまゝきまゝな旅の雨にはぬれてゆく・松のなか墓もありて・つかれた顔を汐風にならべて曲馬団の女らやたらにとりちらかしてお祭の雨となつた雨となつた枇杷の実の青い汐風・山しづかにしてあそぶをんなつたうてきては電線の雨しづくしては警察署の木の実のうれてくる五月十六日まだ降つてゐる...
種田山頭火 「行乞記」
...・草ふかく木の実のおちたる音のしづかひとりでだまつてにがい茄子をたべることも・かへるより障子あけるより風鈴のなる・法衣のやぶれも秋めいた道が遠くて九月六日今朝は食べるものがない...
種田山頭火 「行乞記」
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種田山頭火 「其中日記」
...いつもつながれてほえるほかない犬で・つながれて寝てゐる犬へころげる木の実・春風のはろかなるかな鉢の子を・からりと晴れたる旅の法衣の腰からげ三月十三日折々降るが...
種田山頭火 「其中日記」
...木の実草の実を食べて...
種田山頭火 「其中日記」
...ひからびた木の実のようにひからびた...
G・K・チェスタートン G. K. Chesterton 村崎敏郎訳 「とけない問題」
...薄い褪紅色(たいこうしょく)の木の実のようなものが山盛りになっている...
久生十蘭 「キャラコさん」
...バナナという木の実...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...夢中になって木の実をせせっている...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...日光の照る木の実のように...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「髪あかきダフウト」
...浮山君がああして首い長くして木の実の落ちてくるのを待っているんだからさ...
三好十郎 「冒した者」
...森の中には木の実が沢山あるものですから...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...やつと拾つて来た木の実を...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...「やらせろ!」「よけいな水はいれるな!」「役人どもは引っ込め」と、喧々囂々(けんけんごうごう)、木の実を投げる、石が飛ぶ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...そしてこの宿に入った時玄関口に積まれてあった何やらの木の実がこの湯槽の側までも一杯に乾しひろげてあった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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