...そこで初めて草木の実や...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...林檎は木の実ですか? とおたづねくださいまし...
竹久夢二 「秘密」
...それがためにひもじくなれば二里も三里も遠くに木の実を執りに往くことがあった...
田中貢太郎 「仙術修業」
...鮮人が鮮人から買うてゐる・ふるさとはからたちの実となつてゐる・わが井戸は木の実草の葉くみあげる・あの柿の木が庵らしくする実のたわわ・そこらいつぱい嫁入のうつくしさ干しならべてあるこれで午前の分をはり...
種田山頭火 「其中日記」
...・笹鳴くや墓場へみちびくみちの・がらくたを捨てるところ椿の落ちるところ・咲くより剪られて香のたかい花・酔ふたが雨の音・忘れられて空へ木の実のゆれてゐる・出て見れば雑草の雨四月八日雨...
種田山頭火 「其中日記」
...(六日)・おのれにこもる木の実うれてくる・木の葉ひかる雲が秋になりきつた・ゆふ闇はたへがたうして蕎麦の花・明日のあてはない松虫鈴虫・ゆふ焼のうつくしくおもふことなく・秋の夜の鐘のいつまでも鳴る・陽だまりを虫がころげる・青空のした播いて芽生えた・たゞに鳴きしきる虫の一ぴき十月七日曇...
種田山頭火 「其中日記」
...木の実草の実を食べて...
種田山頭火 「其中日記」
...色々の木の実を食ったことを想い出す...
寺田寅彦 「郷土的味覚」
...背の高いインド人の巡査がいて道ばたの木の実を指さし「猿(さる)が食います」と言った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...星は簇葉をもれて冷たい木の実のようにみえる...
中勘助 「島守」
...かぐの木の実とは...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかし私は同じ木の実を食べながら反つて智恵を失ひ愚かしい行をも敢てするやうになつた...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...夏は菓物に限りますね」中川「菓物は衛生上の功能が大きなもので昔の仙人が木の実や菓物ばかり食べて生きていたといいますが菓物ばかりで充分に生命を保てるだけの功があります...
村井弦斎 「食道楽」
...やつと拾つて来た木の実を...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...草木の実(み)や...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...真赤な青木の実がとんでもないところに転がっている...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...禁断の木の実や花が...
吉川英治 「私本太平記」
...禁園の木の実(み)をもぎに忍びこむ余裕はなおあったらしい...
吉川英治 「新書太閤記」
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