...そういう木々は、くきや葉を、しょっちゅうゆり動かすので、木の実は、金のようにかがやき、花は、燃えるほのおのようにきらめきました...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...後から糊で貼り着けたらしい小さな小豆を砕いた様な木の実だが...
大阪圭吉 「とむらい機関車」
...――見る影もないこんな木の実や草の実にまで...
薄田泣菫 「独楽園」
...木の実のおもちゃなど持たされ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...山には木の実、草の実が一ぱいあって、それを気ままにとって食べてのんきに暮すのが山居の楽しみと心得ていましたが、聞いて極楽、見て地獄とはこの事、この辺の山野にはいずれも歴とした持主がありまして、ことしの秋に私がうっかり松茸(まつたけ)を二、三本取って、山の番人からもう少しで殴り殺されるようなひどい目に遭いました...
太宰治 「新釈諸国噺」
...この犬は与えるでしょうから一度禁断の木の実を味わわされた婦人は阿片吸飲の患者と同じ状態になりましょう...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...あああう――あ!ちい――やらまたたあ――んぐろえ山子(さんざし)という木の実である...
谷譲次 「踊る地平線」
......
種田山頭火 「行乞記」
...・たゝずめば山の小鳥のにぎやかなうた・枯草に落ちる葉のゆふなぎは・ゆくほどに山路は木の実のおちるなど・暮れてゆくほほけすゝきに雪のふる・雪空おもたい街の灯の遠くまたたく・冬夜の水をのむ肉体が音たてて・ランプともせばわたしひとりの影が大きく二月七日快晴...
種田山頭火 「其中日記」
...木の実が弾丸や玩具(おもちゃ)となった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...木の実や苔や白樺で...
新美南吉 「苔人形」
...偶々(たまたま)出会つた木の実とりの子供達についてゆく...
橋本多佳子 「椎の実」
...木の実は少ないが...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...それからはんの木の実も見附(みつ)かりました...
宮沢賢治 「イギリス海岸」
...夏は菓物に限りますね」中川「菓物は衛生上の功能が大きなもので昔の仙人が木の実や菓物ばかり食べて生きていたといいますが菓物ばかりで充分に生命を保てるだけの功があります...
村井弦斎 「食道楽」
...貝や木の実を珠に貫くわざを...
柳田国男 「海上の道」
...彼を招き寄せるには赤い木の実に限ると考え出した...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...木の実をさがす幽鬼のような山林の人影もみな避難民なのであろう...
吉川英治 「私本太平記」
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