...只朧気(おぼろげ)にその景色がこんな風なものであるということを...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...八蔵朧気(おぼろげ)に見てもしやそれ...
泉鏡花 「活人形」
...朦朧(もうろう)と...
海野十三 「地球要塞」
...朦朧(もうろう)と見えて来るのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...窓の外からの朧気(おぼろげ)な隙見丈けでは不充分だ...
江戸川乱歩 「悪霊」
...覚えのない部分はあくまで覚えがなく朦朧(もうろう)としていた...
相馬泰三 「六月」
...小鬼(imps)及び妖怪(bogeys)といふやうな朦朧たる語の背後に潜む實體に對する疑惑と法律用語の背後に横はる道徳的意義に對する疑問とより進んで...
高田力 「ベーシック英語」
...乳色をしたグローブから漏(も)れる朧夜(おぼろよ)の月の光を盛ったような電燈の光...
田中貢太郎 「文妖伝」
...いくつも朧(おぼろ)の雪洞(ぼんぼり)にうつって...
中里介山 「大菩薩峠」
...また朦朧とした黒い物影が...
中里介山 「大菩薩峠」
...その物の内容は朦朧(もうろう)としておったのであります...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...海の底のような、真珠色の朧月夜...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...宝引に夜を寐ぬ顔の朧(おぼろ)かな李由(りゆう)宝引の花ならば昼を蕾(つぼみ)かな 遊客などいふ句あるを見れば宝引はおもに夜の遊びと見えたり...
正岡子規 「墨汁一滴」
...宵のとおりな朧(おぼろ)です...
吉川英治 「江戸三国志」
...その大山の影も見えない夜霞(よがすみ)が館(たち)の灯から物音までも朧(おぼろ)にしていて...
吉川英治 「私本太平記」
...前へ突っ立つと――分らない――朦朧(もうろう)と靄(もや)でも隔てて見るように...
吉川英治 「無宿人国記」
...朧気(おぼろげ)ながら...
蘭郁二郎 「夢鬼」
...はなはだ朦朧たる黒い影で...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
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