...私は予期するとおりの獲得に対して歓喜し...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...私は深く心に期するところがあった...
海野十三 「大脳手術」
...この方則はあるにはあっても複雑なものであろうと予期するほうが合理的である...
寺田寅彦 「火山の名について」
...期するというのは正直な表現で...
戸坂潤 「社会時評」
...製品の完璧を期するためには常に研究第一をわが社のモツトーとしてゐるのでありますが...
豊田喜一郎 「月産五百臺が我社の根本方針」
...父の方でもまるでそれを予期する気色(けしき)は見えなかった...
夏目漱石 「行人」
...「僕が何で感謝なんぞ予期するものかね...
夏目漱石 「明暗」
...一朝の怒を忍て他日大に期する所あるこそ...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...三十年を過ぎざれば明らかにこれを期すること難(かた)かるべし」と言いて...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...あるいは事の成(せい)を期すること急に過ぎ...
福沢諭吉 「教育の目的」
...信賞必罰をもってその実行を期するという態度は...
穂積陳重 「法窓夜話」
...今日の挙式を延期する重大な事件が起こらないか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...必勝を期するものの自信がありありと見えるのだった...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...さらに二三日延期するような口振りであったのに...
室生犀星 「われはうたえども やぶれかぶれ」
...正しい工藝を予期することができぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...若し夫れ期する所は天下に風詠せしめて...
山路愛山 「詩人論」
...敗北を予期するなど...
吉川英治 「新書太閤記」
...いま足下もみづから一死を期するからは祈念を籠めて内外の敵を払はれよ...
吉田松陰 「留魂録」
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