...唯其期する所を行はむと欲せし也...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...通商貿易(つうしょうぼうえき)の利益(りえき)など最初より期するところに非ざりしに...
石河幹明 「瘠我慢の説」
...この手紙といっしょに延期するむね葉書かいた...
太宰治 「虚構の春」
...二度と再び豫期する訳には行かないのである...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...処がかの重大なる就職論文(一七七〇年)を以て始まる批判主義の自覚はこの計画を再び延期するのを余儀なくしたのであろう...
戸坂潤 「エマヌエル・カント『自然哲学原理』解説」
...愛国団体の統一を期することとした...
戸坂潤 「現代日本の思想対立」
...之は「自己表現を期する」学である...
戸坂潤 「再び科学的精神について」
...駒井の期するところのように...
中里介山 「大菩薩峠」
...これでは全く予期する処とちがった無益の住居と思って...
中里介山 「法然行伝」
...それを予期するのは...
夏目漱石 「それから」
...あなたとあいつらの処刑を延期するつもりなのです...
久生十蘭 「地底獣国」
...捜査の簡捷徹底を期するためにも...
久生十蘭 「魔都」
...一朝の怒を忍て他日大に期する所あるこそ...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...スタイルの統一を期することは難しいと言ふのである...
堀辰雄 「(ポオル・モオランの「タンドル・ストック」)」
...この撮映機が僕の期するやうな完成に至つた時には...
牧野信一 「交遊秘話」
...私共は総ての発達を予期する事は出来ない...
宮本百合子 「概念と心其もの」
...全く予期することのできなかったものである...
三好十郎 「胎内」
...自分に期するところがあるゆえかも知れないが...
吉川英治 「新書太閤記」
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