...友はわが衷心(ちゅうしん)を悉(ことごと)く了解しくれるならんと予期していた...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...何事をか期していられるもののようであった...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「心霊の抱く金塊」
...製造原価と営業経費の低減を期してこそ...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...」日を期して二人は(ひつぎ)を持って出かけていった...
蒲松齢 田中貢太郎訳 「嬰寧」
...それを見たいものは何月何日を期してどこへ集まれというのだそうです...
夏目漱石 「行人」
...私(わたし)の家(うち)は向う横丁の角屋敷(かどやしき)ですとさえ云えば職業などは聞かぬ先から驚くだろうと予期していたのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...はじめから予期していたが...
久生十蘭 「悪の花束」
...私達とすれば一層万全を期して出来るだけのことは考えもし...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...麻布を予期していい...
柳宗悦 「地方の民藝」
...ごく自然に延期していったもようである...
山本周五郎 「桑の木物語」
...私がこんな態度を執(と)るのを予期していたかのように...
夢野久作 「暗黒公使」
...予期していた事とはいえ...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...何事かを予期していた山本左右太は...
吉川英治 「大岡越前」
...敗るるも次の勝ちを期しておればご苦慮にも及びません...
吉川英治 「三国志」
...長篇になろうと予期して始めたんではありません...
吉川英治 「小説のタネ」
...しかしまた彼らが最後に期している大きな野望も信長は充分に洞察している...
吉川英治 「新書太閤記」
...かたく期していたこと勿論だった...
吉川英治 「新書太閤記」
...なお武蔵にもお通にも依然として他日の報復は期しているが...
吉川英治 「宮本武蔵」
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