...朝起きてはたきの音を聞いたことがありません...
江南文三 「佐渡が島から」
...毎朝起きるとまずこの広い室のふき掃除をして...
大杉栄 「獄中記」
...朝起きたら四方の壁を三十分ぐらいにらんで居るのだ...
大杉栄 「獄中消息」
...湖畔の路はわづか十五六町なれど、宿の舟あれば、乘りて湖心に出でて、眺望を縱まゝにするも亦一興と、舟を頼みおきしに、朝起き出づれば、『老人は舟を漕ぐことを知らず』とて斷り來たる...
大町桂月 「赤城山」
...よし朝起きた時のように元気があったにせよ...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...朝起きた時から、よごれの無い、縞目のあざやかな着物を着て、きっちり角帯をしめている...
太宰治 「新郎」
...朝起きると、お庄は赤い襷(たすき)をかけ、節のところの落ち窪むほどに肉づいた白い手を二の腕まで見せて塗り壁を拭いたり、床の間の見事な卓や、袋棚(ふくろだな)の蒔絵(まきえ)の硯箱(すずりばこ)などに絹拭巾(きぬぶきん)をかけたりした...
徳田秋声 「足迹」
...彼は毎朝起き上がっては...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朝起きると子供たちは牛をひいて牧へ登る...
永井隆 「この子を残して」
...朝起きるとから、――下宿には眠りに帰るばかりだつた...
中原中也 「我が生活」
...朝起きれば、何よりもまず大窓を仰ぐ...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朝起きてから夜寝るまで...
夏目漱石 「門」
...「今朝起きて、下男の猪之松(ゐのまつ)が雨戸を開けると、庭先に香之助どんが、血だらけになつて、氣を喪(うしな)つて倒れてゐたんださうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...今朝起き抜けに、おいち婆さんが迎えにきた...
正岡容 「寄席」
...――男は朝起きるとすぐ...
山本周五郎 「青べか物語」
...朝起きぬけに嘔吐(おうと)したりするのが眼につきだした...
山本周五郎 「季節のない街」
...朝起きたとき、「ほう、朝だ...
横光利一 「寢たらぬ日記」
...翌朝起きてみるとこまかい雨が降つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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