...その日は若夫婦がとまりがけで用たしに出かけ、家には七十をこした老主人と、年とったばあやと、女中の三人だけで、早くから戸じまりをして寝てしまったのですが、朝起きて見ると、時計塔の四方にある白い文字盤がみんななくなって、中の機械もからっぽになっていることがわかったのです...
江戸川乱歩 「青銅の魔人」
...手足が冷たくて朝起きても容易に仕事にとりかかれず...
大杉栄 「獄中消息」
...朝起きてから夜眠るまで...
太宰治 「冬の花火」
...ほとんど毎日朝起きるとから夜寝るまで何かしら読んでいた...
寺田寅彦 「球根」
...朝起きて時計の針を見ると...
豊島与志雄 「月かげ」
...朝起きて面(かお)を洗わなかった時のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...二朝起きて見ると...
中島敦 「かめれおん日記」
...朝起きてから夜寝るまでに...
夏目漱石 「行人」
...実は今朝起きて二階へ上(あが)って海を見下(みおろ)していると...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――今朝起きてみると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...昨日まで床の上に起上がって機嫌よく話しておりました――今朝起きてみるとこの通り」お半は涙を呑みます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...翌朝起きた時に、彼女は一つの妙案を思いついた...
萩原朔太郎 「ウォーソン夫人の黒猫」
...毎朝起きぬけから縁先に突っ立っているが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...脚のあたりまで射し込んでゐる光りが稀に朝起きをしたせゐか彼は物珍らしく爽々しかつた...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...男A 朝起きて、いっぷく吸わねえと、どうも、眼がさめねえ...
三好十郎 「その人を知らず」
...人々は朝起きると必ず一ぺん島の周囲を見てまわるという所がある...
柳田国男 「故郷七十年」
...わたしは国に居た時に、朝起きても筆、夜(よ)が更けても筆、祭も、日曜も、春秋(はるあき)も、休む間(ま)無しに筆とつて、小鳥に餌(ゑ)をば遣(や)るやうな気安い時を持たなんだ...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...翌朝起きてみるとこまかい雨が降つてゐた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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