...東雲(しののめ)の朝帰りに...
泉鏡花 「薄紅梅」
...官員で、朝帰りで、洋服で、釣ってりゃ馬鹿だ、と天窓(あたま)から呑んでかかって、中でも鮒(ふな)らしい奴の黄金鎖(きんぐさり)へ手を懸ける、としまった! この腕を呻(うん)と握られたんだ...
泉鏡花 「婦系図」
...吉原からの朝帰りの拾ひものとしては...
関根金次郎 「本因坊と私」
...「変なウマを連れて来たな」オニジリ(遊郭)からの朝帰りみたいなことを言う...
高見順 「いやな感じ」
...朝帰りの男の影が...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...少し遅い朝帰りと思えば大して可笑(おか)しくはありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...心中した体でどこかに投(ほう)り出されるに決っている」平次は馬道(うまみち)で朝帰りの客のために開いている飯屋に飛込み...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朝帰りの男の姿が...
林芙美子 「新版 放浪記」
...新聞や牛乳の配達や、船員の朝帰りが、時々、私たちと行き違った...
葉山嘉樹 「浚渫船」
...部屋で夜明しをした中間や朝帰りのがえんどもに朝飯を喰わせる...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...三月二日(土曜)七時、宿へ帰る、とんだ朝帰りだ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...何時に朝帰りしてもかまわない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その前を、脊中いっぱいに胡弓(こきゅう)を脊負って売り歩く男や、朝帰りの水兵や、車に揺られて行く妊婦や、よちよち赤子のように歩く纏足(てんそく)の婦人などが往ったり来たりした...
横光利一 「上海」
...朝帰りが戸袋蹴ってるみたいな声出すな...
横光利一 「旅愁」
...いくら朝帰りの客にしても...
吉川英治 「大岡越前」
...なかなか隅(すみ)へおけませんのね」「朝帰りではございません...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朝帰りという次第...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...朝帰りの仲間が必ずぞろぞろ立ち寄る...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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