...けれども札幌では十分朝寒といっていい時節になった...
有島武郎 「星座」
...朝寒がその頬に紅をさして...
有島武郎 「フランセスの顔」
...をりからの朝寒夜寒(あささむよさむ)に凝(こ)り固まつて咲いたらしい...
薄田泣菫 「侘助椿」
...朝寒、火がなつかしい...
種田山頭火 「一草庵日記」
...・考へてゐる身にか(マヽ)く百舌鳥のするどく・太陽のぬくもりの熟柿のあまさをすゝる・てふてふたかくはとべなくなつた草の穂・昼も虫なく誰を待つともなく待つ十月六日晴、朝寒...
種田山頭火 「其中日記」
...朝寒、火鉢がこひしくなつた、朝月もつめたさうだ、まともに朝日があたたかく、百舌鳥の声が澄んできた...
種田山頭火 「其中日記」
...朝寒夜寒であるが...
種田山頭火 「其中日記」
...早起、朝寒、平静、執筆...
種田山頭火 「其中日記」
...十五朝寒(あさざむ)のころに...
徳田秋声 「黴」
......
内藤鳴雪 「鳴雪句集」
...朝寒(あささむ)の或(ある)日...
永井荷風 「狐」
...朝寒気甚し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...朝寒(あささむ)の刺戟(しげき)と共に...
夏目漱石 「明暗」
...何も彼も滅茶々々でございます」伊助は朝寒(あさざむ)とは別に身を顫はせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...心なしか生絹は冴(さ)えた美しい顔にやや朝寒むの臙膩(えんじ)をひいた頬をてらして...
室生犀星 「荻吹く歌」
...半之助も今どこかで人の情けをうけて暮しているかもわからない」良左衛門は冷えきった朝寒から赤児をまもるように...
山本周五郎 「初蕾」
...朝寒むが肌にしみ渡る...
吉江喬松 「山岳美觀」
...十一月の朝寒の中を...
和辻哲郎 「鎖国」
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