...「朝げにまた眠いとってこづき起こされべえに」にっと片頬(かたほお)に笑(え)みをたたえて妹は君にいたずららしい目を向ける...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...深く澄んだ紺青の空は清々しい朝げしきを一層神聖にしてゐる...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...まだ朝げの靄(もや)の消えきらぬ岬(みさき)のはなは...
壺井栄 「二十四の瞳」
...軽く朝げをすまして...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...今でも朝げ夕げという名を使う人がすこしはあり...
柳田国男 「母の手毬歌」
...そのあたりから見渡せる伊賀甲賀の峰々谷々の朝げしきを俯瞰(ふかん)し...
吉川英治 「宮本武蔵」
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