...千四五百の金は予の今日では望外の事である...
伊藤左千夫 「大雨の前日」
...まことに望外の命をうけたまはりて...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...しかしもし現代の読者のうちでこれと類似の怪異伝説あるいは地鳴りの現象についてなんらかの資料を教えてくれる人でもあれば望外の幸いである...
寺田寅彦 「怪異考」
...彼に取ては寧ろ望外の榮譽なる可し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...新しい借家人が来ることは望外の気晴しだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これは望外の儲(もう)け物...
中里介山 「大菩薩峠」
...特に藤懸教授が談話筆記の御校閲までして下さったことは望外の喜びである...
中谷宇吉郎 「『雪華図説』の研究後日譚」
...乾燥なる講筵(こうえん)に一点の艶味(えんみ)を添えられたのは実に望外の幸福であります...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...いかにしても得がたき望外の幸福であったろう...
萩原朔太郎 「小泉八雲の家庭生活」
...望外(ぼうがい)のお饗応(もてなし)で...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...望外(ぼうがい)の仕合(しあわせ)なれ...
福澤諭吉 「〔気品の泉源、智徳の模範〕」
...ただただ望外の喜びだ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...好きなら狐(きつね)狩りも一日か二日行いましょう」アリスが望外の喜びを心から述べた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...それこそ望外のしあわせである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...荒木村重が末路を眺め得たのはむしろ望外なことだ...
吉川英治 「黒田如水」
...望外な武運に会い...
吉川英治 「私本太平記」
...――そして望外な大てがらに...
吉川英治 「新書太閤記」
...それならそれで望外(ぼうがい)なことだと思う...
吉川英治 「宮本武蔵」
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