...日本大学の組織を開かんことを望むものなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...橋上より望むに、毎夜十一時後に、およそ十余町離れたる所に火光を発するものが見ゆるも、橋の前後にては見ることができぬ...
井上円了 「おばけの正体」
...わが民族の利益をそいで他の民族の利益を計るごときはとうてい望むべからざることである...
丘浅次郎 「人道の正体」
...この揚子江はたとえば瀬戸内海の真中から四国でも望むみたいなもんで...
高見順 「いやな感じ」
...再び獄舍に入らむことを望むものあるに至る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...市ヶ谷見附の彼方に富嶽を望む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...ここから近く望むと...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...丁度信州横手山を望むやうないかつい黒岩山を望んだ...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...で、そのお父さんが、何かにつけて、御褒美(ごほうび)をくださるのに、女の子の、浜子が望むのは、刀なので――」「刀? これは妙だ...
長谷川時雨 「朱絃舎浜子」
...望む方向に段取りがついてきた...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...すべての下層階級が望むがままに早婚することが出来また貧困の結果による幼死がほとんどまたは全くないとしても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...――ゆえに長安を望むにはまず祁山の地の利を占めないわけにはいかないのだ」「なるほど」と...
吉川英治 「三国志」
...天下の事を望むくらい...
吉川英治 「新書太閤記」
...東海に望むであろうことは――ないといえない...
吉川英治 「新書太閤記」
...指さして彼方(かなた)に望むことができる...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わたしは自分の望むものを手に入れることになった...
リットン Edward George Earle Bulwer-Lytton 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...その望む餌食を狙っている……今なお愛する事を止めない婦人を狙って……あらゆる手段をもって手に入れようとしているんですね……』彼女は頭を垂れて...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...単に『十訓抄(じっきんしょう)』の著者(「蓮(はす)の台(うてな)を西土の雲に望む翁」)のみならず...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??