...義雄はそれを望む度毎に...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...青年としてこれよりも貴いどんな生涯を望むことができようか...
ピョートル・アレクセーヴィチ・クロポトキン Pyotr Alkseevich Kropotkin 大杉栄訳 「青年に訴う」
...その家名にふさわしい婚家先を望む結果...
谷崎潤一郎 「細雪」
...さうした多くを望むのは...
田山録弥 「自他の融合」
...――夢より淡く「北光(四)の光微かに薄らぎて氷の山にかゝるときあるは斗牛の影冰る悲き光波のへに破船の伴の望むとき...
土井晩翠 「天地有情」
...再び獄舍に入らむことを望むものあるに至る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...今日の言動を以て国民の信任を全うせむと望むが如きは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...もし事実がいかなる点まで醜くなり得るかを直ちに実見せんと望むならば...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...だれでも自分を生きさせようと望む者には...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...私はその時が來ないことを望む...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...正面は木立を隔てて船見浜、浦の御所を望む...
藤野古白 藤井英男訳 「人柱築島由来」
...「こんな風にするのが私の知つてゐるたゞ一つの夫婦の抱擁なのです――こんな風にするのが私の暇なときを慰める愛撫なのです! そして私の望むのは...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...私が愛された以上に愛され度いと望む事は不可能である...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...その満開(まんかい)を望むと吾人(ごじん)はいつも...
牧野富太郎 「植物知識」
...君その原因を知らんと望むや...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「女のほうから祝言を望むのは...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...それには嵐山を望む大堰川(おおいがわ)から太秦(うずまさ)のあたりまでをふくむ亀山上皇の離宮のあとがある...
吉川英治 「私本太平記」
...望むことなり、日頃の不満なり、何なりと申したててはどうか」二度まで、官兵衛にこう促(うなが)されると、不平分子の代表として、そこの堤に立った五名の土工頭(がしら)のうちのひとりが、云い出した...
吉川英治 「新書太閤記」
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