...もっとも疲れて休むことを望むのならば何もわざわざ山に登る必要はない...
石川欣一 「山を思う」
...私が証拠立てようと望むのは結婚が婦人に家庭を保証するのは単に夫の恩恵によつてのみだと云ふことだ...
エンマ・ゴルドマン 伊藤野枝訳 「結婚と恋愛」
...かの女子が養家を去りて実家に帰らんと望む情切なるあまり...
井上円了 「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」
...三の号令と共に悉く打ち揃うて此の訓へを守る様になる時の外は到底その実行を望むことは出来ぬ...
丘浅次郎 「人類の将来」
...とても完璧と言つたやうなものは望むことは出来ないでせうね...
田山録弥 「黒猫」
...『老將軍よ願くは君の心の望むまま...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...そう説服されるのはもとより彼の望むところだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...歌の広い流れが単調な掘割の両岸の間にはめ込まれるのを望み、言葉の美しい裸の手足が、身振りや歩行を妨げるりっぱな重い衣でまとわれるのを、望むことだった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...人々は通俗的文芸の出現を望むようになる...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...ブラジルの天地を望む強い光より...
火野葦平 「花と龍」
...望むものは全て手に入れるサメだ...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...あなたの望む方向ではありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「本命馬」
...十月十一日 〔市ヶ谷刑務所の顕治宛 長野県上林温泉より(上林温泉から渋温泉を望む風景の絵はがき)〕十月十一日...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのような心で自分をもうけとって欲しく望む心...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...少なくともそれを自らは望むことができないのだとわかるまで...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...遠く来て熊岳河の砂の湯に打任(うちまか)せたる我が心かな見ゆる山みな青けれど子を望む山のみ寒し野の上にして東京に子らを置きたる心をも悲しくぞする望小(ぼうせう)の山満洲の柳のなかに子を望む山はあれども東京遠し野のうへの望小山(ぼうせうざん)の裸(はだか)をものどかにしたる柳と朝日あてもなく飛ぶ心をば抑(おさ)へつつ濡れたる沙に下(お)りきぬ柳絮営口にて...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...「あっ……」そこを望む所に立って見下ろした時...
吉川英治 「江戸三国志」
...望むところと魏延は大いに戦ったが...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??