...かねさへあらば自分が引かしてやるのにと云ふ望めない望みにも裏切られて...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...それとも彼らの望みのどんな作品をでも贈ろうと約束した...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...かけても望みえず...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...「このうえはなんの望みもござりませぬ」と申されてひたすらおいとまをねがわれました...
谷崎潤一郎 「盲目物語」
...戰勝の 70アカイア軍を破るべき其方法を試みよ』しかく宣んしてアテーネー(素より之を望みたる神女)を激し勵ませばウーリュンポスの高きより...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...昭和十一年の啄木の忌日前來訪された盛岡市の小林茂雄博士の御望みにより...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...お望みならお嫁に行ってあげるわ...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その作品は大気のうちに花咲く望みがなくて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう少しも人の気に入りたい望みも覚えなかった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...そしてそれには、できるかどうかわからないが、唯一の望みは、科学の力を借りることである...
中谷宇吉郎 「科学は役に立つか」
...お望みなら、はっきりした日付を申上げましょう...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「審判」
...宅の娘をお望みのようでしたけれど...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...彼はさらに、皮肉きわまる口をひらいて、顔色蒼白となった金吾をながめながら、「強(た)って、望みとありゃあ、いつでも相手に立ってやるが……ただし! 貴様が最前からほざくように、主家の仇(あだ)とか、武士の意気地とか、侍らしい名分を口にするなら、まずその前に、きたない不義の名を洗って、お粂とのいきさつを片づけて来るのがほんとだろうと思うが、どうだ金吾!」「…………」「おれのことばが違っているか」「むッ……」「犬!」「…………」「蔭間!」「フウ……」「よも、返辞はできまい...
吉川英治 「江戸三国志」
...君の望みを奏上しよう...
吉川英治 「三国志」
...勝家の望みとしていた項目にベタベタ墨が引かれているからである...
吉川英治 「新書太閤記」
...よからん! 望みとあれば勝負してみよ」いよいよ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...朝夕(ちょうせき)の御見(ぎょけん)も望み得ぬことかと思われます...
吉川英治 「親鸞」
...宮本流を創(た)てたいのが望みでございます...
吉川英治 「宮本武蔵」
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