...僕が谷崎潤一郎氏に望みたいものは畢竟(ひつきやう)唯この問題だけである...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...我も望み見ることを得き...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...今日の科学はこの程度の鑑別をするだけに進行していないことを遺憾とする」最後の望みの綱も切れてしまったので...
海野十三 「赤耀館事件の真相」
...僕等はなおできるだけの力を尽してその望みを果させてやろう...
大杉栄 「獄中消息」
...小夜子の望みで彼は久しぶりで歌舞伎(かぶき)を覗(のぞ)いてみることにした...
徳田秋声 「仮装人物」
...大ピアニストとしての将来に大きな望みをかけたが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...一本立ちの岡つ引にしてやらうと言ふ平次の望みが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ただの奉公人で使ってくれという望みで...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...叔母の望み通り、二人は養子に入つて、一生を氣樂に過し度いと思ひます」お幽は言ひきつて、美しい眉を擧(あ)げます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...藤木夫婦の望みと抱妓(かかえ)をほしがっている小蒔屋との交渉が...
長谷川時雨 「チンコッきり」
...女優も宝石も見つかる望みはない...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...それとも、何か他に、望みがあるなら、何もかまうもんか...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...観棚(かんぽう)から望み見て楽(たのし)むに過ぎない...
森鴎外 「渋江抽斎」
...お連れするように望みます...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...余りに長生きを望みすぎて終いにそのおそろしい顔を見ることになってはいやでございますから...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「それが望みなら...
山本周五郎 「風流太平記」
...そんな望みに、日々、胸ふくらませておりますゆえ」しげしげと見れば、針のような筋しかない無明(むみょう)の眼にも、内には燃える希望を持って、この小法師は、しんから身を楽しいものとしているらしい...
吉川英治 「私本太平記」
...新館造営にかかって欲しいとのお望みだそうであるが……」「されば...
吉川英治 「新書太閤記」
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