...たゞそれ丈けの望みが何故に果せないのだらう?多くの気まづさと...
伊藤野枝 「乞食の名誉」
...何かしら心の隅に一縷(いちる)の望みが残っているような気がした...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...蓄音機が完成した暁に望み得られることのうちで私が好ましいと思う一つのものは...
寺田寅彦 「蓄音機」
...お絹も、いよいよ呆(あき)れ返って、「望みなら、いくらでも、ひっぱたいて上げるよ」かの女は、金公の頭を続けさまにぴしゃぴしゃとはたきました...
中里介山 「大菩薩峠」
...古刀には望みがない...
中里介山 「大菩薩峠」
...本人の望み通り東京から少しく離れた...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...お望みなら山吹色の小判でも...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――お望みならそのまゝ餅に附けて喰べても構ひませんよ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...何んとかして自分を江戸一番の美人と言わせようと思ったことだろう」「大した望みですね」「魔がさしたのだよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...酒肴の好尚(このみ)は望みのまま...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...お望み通り、うまく行くように個別指導しますよ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...まだまだ一縷(る)の望みが宿っていた...
牧逸馬 「チャアリイは何処にいる」
...白状したからと云つて放免せられる望みもなく...
牧野信一 「裸虫抄」
...もう望みのないこととしてあきらめねばならぬことになったのを非常に悲しんだ...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...でも大きな帽を着ることの出来るのは自分が久しい間の望みが達した様に嬉(うれ)しい気がする...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
...そちの望みもかなえてやったものを...
吉川英治 「私本太平記」
...忠三郎の望みはちがう)と...
吉川英治 「新書太閤記」
...ひたぶるにそれを望み出した...
吉川英治 「親鸞」
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