...その間非常に望ましい経過を取っているらしく見えた容態は三日目の夕方から突然激変した...
有島武郎 「或る女」
...我々は公正の批評が望ましい...
大隈重信 「政治趣味の涵養」
...肥えても痩せても身心の平安が何よりも望ましい...
種田山頭火 「一草庵日記」
...貧乏は望ましいものでないが...
種田山頭火 「行乞記」
...それほどに望ましい本能的生理的欲求であるらしい...
寺田寅彦 「自由画稿」
...水色に青く澄んだ眼が望ましい...
豊島与志雄 「猫先生の弁」
...なるべく役にたたないことが望ましい...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...すなわち一ミリ程度の厚さに切ることが望ましい...
中谷宇吉郎 「雪の化石2」
...多少の嫉妬と僻(ひが)みとを交へた感じで白川は疎々しくなることを望ましい事とは思はぬながら足は彼の門から遠ざかつた...
平出修 「瘢痕」
...最も望ましい場合であるが...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...哲學をわかり易くするために啓蒙的な論文や書物がもつとできることは望ましいことに相違ない...
三木清 「哲學はやさしくできないか」
...実に望ましいスピードでないにしろ着々(或は遅々とながら)すすめられている以上...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そのような境遇の中に永くとどまるよりもかえって望ましいこととしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...いまのおまえは死ぬほうが望ましいだろう...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...望ましい生き方をするには...
山本周五郎 「山彦乙女」
...望ましいのがないからか...
横光利一 「マルクスの審判」
...兄重蔵の霊に対面いたすこそ望ましいところでござる」新九郎も異議なくうける下から...
吉川英治 「剣難女難」
...彼らは植民地の増大やキリスト教の伝播がいかに望ましいかを説いて...
和辻哲郎 「鎖国」
便利!手書き漢字入力検索