...僕等は必ず失望するであらう...
芥川龍之介 「文芸的な、余りに文芸的な」
...しかし時来たって必ず全人類の希望が達成せられるべきを信ずる...
石原莞爾 「戦争史大観」
...八、我に世の知らざる食物あり(約翰(ヨハネ)伝四章三十二節)、我に永遠(かぎりなく)かわくことなき水あり(同十四節)、人霊の栄誉として最高(いとたか)きもの即ち神ならでは彼は満足し得べからざるなり(ビクトル、ヒューゴの語)、しかして我はこの最上の食と飲物(のみもの)とを有す、我実(じつ)に足れるものにあらずや、如何(いか)なる珍味といえども純白なる良心に勝るものあらんや、罪より免(ゆる)されし安心、神を友と持ちし快楽、永遠の希望、聖徒の交り――、我は世の富めるものに問わん、君の錦衣君の壮屋君の膳の物君の「ホーム」(もし「ホーム」なるものを君も有するならば)はこの高尚無害健全なる快楽を君に与(あた)えるや否や、医師はいわずや快楽を以て食すれば麁食(そしょく)も体を養うべけれども心痛は消化を害し滋養品もその功を奏する少しと、真理は心の食物なるのみならずまた身体の食物なり、我の滋養は天より来るなり、浩然の気は誠に実(まこと)に不死の薬なり、貧しきものよ悦べ天国は汝のものなればなり...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...野犬はなるべく少ない方が望ましいわけである...
戸坂潤 「社会時評」
...人はおのれの欲望を実現しおのれの高慢心を満足させるにはあまり自分が弱いことを認める時...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...種々の形になって現われる希望...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうやら水害の惨状を望むが如く...
永井荷風 「放水路」
...未来の希望を捨てた瞬間の陶酔に過ぎない浅薄な喜びになり易(やす)いが...
中里介山 「大菩薩峠」
...本望の一つなのでございます……そもそも私がこのたび...
中里介山 「大菩薩峠」
...またあのみずてんがすんなりと渡してよこしましたかね」「そいつだ」「そうらごらん!」お蘭は、失望と、揶揄(やゆ)と、ザマを見ろといったような捨鉢気分で突っころがすと、がんりきの百は真顔になって、「そこは、何と言われても仕方がねえ、行って見ると逃げたんだ、和泉屋の芸妓(げいしゃ)福松という奴は、宇津木という若い侍をそそのかして、白山詣でにかこつけて駈落をきめこんだという専(もっぱ)らの評判、そのあとへ罷(まか)り越したこの色男――」「器量がよかったねえ」四十九ここで、がんりきの百の野郎が、淫婦お蘭どののためにさんざんに油を搾(しぼ)られました...
中里介山 「大菩薩峠」
...異常な気合に女中達が展望台へ駆け上った時は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...たゞ一と粒種の三河屋の希望を喪(うしな)つた悲みに浸り切つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...だいこん殿少佐はあなただけにお逢いになりたき希望...
久生十蘭 「だいこん」
...なほして貰ふことを望まなかつたといふのです...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...ひと目拝みたいと望んでいたお二(ふ)た方...
吉川英治 「私本太平記」
...わが足利家の大望とは...
吉川英治 「私本太平記」
...家康の倖(しあわ)せを羨望(せんぼう)したが...
吉川英治 「新書太閤記」
...二度びっくりだろう』お坊主仲間の羨望に取り囲まれて...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??