...人類全體の問題を一身に擔ふ者でなければ此翹望に答へることが出來ない...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...復活再会の希望に依(よ)らずして何に依りてか慰め得よう...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...莨(たばこ)を一本所望した...
海野十三 「蠅男」
...この大先生の処方に絶望している様子であった...
太宰治 「惜別」
...望むなら来て占領した方が好い...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「サレーダイン公爵の罪業」
...連句におけるいろいろな個性の対立ということがいかに重要なものであるかを理解するための一つの展望的見地を得ようとするに過ぎないのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...以て此列に參ぜんことを望むが如きものは戸隱の險峯なり...
長塚節 「草津行」
...新鮮な勇氣と希望とをあたへる...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...お正月はこの貧しく有望な絵描きたちを招(よ)んで...
林芙美子 「落合町山川記」
...ブリッジでは望遠鏡があるために...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...源氏もその希望どおりに優遇をしてやってもよいという気になっていることを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いやいやこの傾きに従いながら少しでも良い方にむかおうと望み願うこと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...野村望東尼は尚赫々(かっかく)たる光輝を今日に残している...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...前から見たいと望んでいた印度洋へさしかかっても...
横光利一 「欧洲紀行」
...そなたたちも」「はい」「わしに殉じて死にたいと望むのか...
吉川英治 「私本太平記」
...禄(ろく)はどのようにも、われらから、お望みのほどを、口添え申すが」などといわれた...
吉川英治 「茶漬三略」
...南下の途にある総督軍とをつなぐ一縷(る)の希望ですが……その谷村計介が変装して鎮台を脱出してからも早(はや)一月の余にもなるが...
吉川英治 「日本名婦伝」
...おそらくご成功は望み得ますまい」と...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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