...さつき彼を朗らかにした日光が...
芥川多加志 「四人」
...朗らかな空に美しい輪廓を刻む山の姿も...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...娘はしっかりした正しい判断力とともにまたその父親の朗らかな性質を承(う)けている...
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン Ludwig van Beethoven、フランツ・ゲルハルト・ヴェーゲラー Franz Gerhard Wegeler、エレオノーレ・フォン・ブロイニング Eleonore von Breuning、ロマン・ロラン Romain Rolland 片山敏彦訳 「ベートーヴェンの生涯」
...車の中は時間が半ぱであるせいか疎(まば)らな客がめいめいゆっくりと席を取り、真新しい白ペンキの天井の下は空気が隅まで透き徹(とお)っていて、並んでいる人たちの顔までが皆健康そうに、朗らかに明るい...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...」とホール・パイクロフトの朗らかな声...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 三上於菟吉訳 「株式仲買人」
...晴代は反つて朗らかだつた...
徳田秋声 「のらもの」
...クリストフを支持してやり得たかもしれない男らしい朗らかな最後の友情は...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私たちはこんどは友だち同士のように笑いながら朗らかな握手をした...
豊島与志雄 「道化役」
...「拝顔仕りましてより六十年、夢と思えば夢、長いと思えば、飽き飽きする程、長うござりました」調所は、立ったままで、平然として、人事(ひとごと)のように、朗らかであった...
直木三十五 「南国太平記」
...いつも朗らかに調子を合わせていた...
平林初之輔 「二人の盲人」
...あたりは晴れやかな夢のやうに朗らかな陽炎がたちのぼつてゐた...
牧野信一 「清一の写生旅行」
...二三人らしい男の朗らかな笑ひ声が起つた...
牧野信一 「夏ちかきころ」
...朗らかに幽婉な響きを伝へるので...
牧野信一 「ラガド大学参観記」
...さわりの趣味はいつになったらもっと朗らかで雄大壮厳な合唱と献身とに変ることでしょうね...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...朗らかでいる時間もなくしおれてばかりいるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は朗らかな気持で...
村山俊太郎 「『教室の記録』の編集を終えて」
...かりに自分ひとりのみが此世に於ける最も正当な生活を最も朗らかな善良な生活を生活することによつて...
室生犀星 「愛の詩集」
...あんまり朗らかで愉快そうに見えるから...
夢野久作 「冥土行進曲」
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