...「朔風が強くて寒いですね...
...朔風の中を歩くのはしんどい...
...朔風が吹く季節になった...
...朔風が頬を撫でる...
...朔風を感じながら新しい一年を迎える...
...凜冽(りんれつ)たる朔風(さくふう)は門内の凍(い)てた鋪石(しきいし)の面を吹いて安物の外套(がいとう)を穿(うが)つのである...
寺田寅彦 「新年雑俎」
...もしこれを疑う人あらば請う北海の朔風(さくふう)に櫛(くしけず)り...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...氷のごとき朔風(さくふう)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...冬の鋭い朔風(さくふう)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...氷のような朔風(さくふう)が...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...朔風(きたかぜ)のように彼女の肉を通し心を貫いた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...朔風(さくふう)は焔(ほのお)を煽(あお)り...
中島敦 「李陵」
...朔風、雲に紛う日本海より、西に仰ぐ乗鞍岳、北に見下ろす風吹(カザフキ)諸山を越え、雪をけずって吹きあげ、吹きつけ、雲も無い碧空に、雪煙をキラキラとまき散らす...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...朔風が音もなく過ぎて行く...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...折から立って来た朔風(きたかぜ)に吹き捲(まく)られて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...朔風の朔...
萩原朔太郎 「名前の話」
...乱れし髪を朔風(さくふう)に吹かせて余が乗りし車を見送りぬ...
森鴎外 「舞姫」
...亂れし髮を朔風に吹かせて余が乘りし車を見送りぬ...
森鴎外 「舞姫」
...ジンタは寂しい港町です朔風(さかかぜ)にうらぶれた潮騒(しほざい)です吐息(といき)のやうにとぎれては続きます濡れてゐるやうに 泣いてゐるやうにラツパ・たいこ・クラリオ(ママ)ネツトジンタは冬がやつて来た港町です昨日(きのう)の唄を昨日(きのう)の生活(せいくわつ)を潮騒のやうに歌つて通ります...
森川義信 「ジンタ」
...朔風(さくふう)は肌をさし...
吉川英治 「三国志」
...朔風(さくふう)天に雪をもよおす...
吉川英治 「三国志」
...北国の朔風(さくふう)に研がれた馬上の子は...
吉川英治 「私本太平記」
...このごろは朔風(さくふう)の野に御弓も持たれるようになってきたわけ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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