...この朔北(さくほく)の野人は...
芥川龍之介 「芋粥」
...晩は鹿尾菜(ひじき)に油揚げの煮物のようなものでそれは吝(つま)しいものであった(朔日(ついたち)...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...お朔日(ついたち)前後と十五日前後とにきまっていて...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...遠途の旅客が朔風(さくふう)肌を裂き積雪脛(すね)を没する万山の中を経過するときには必ず綿衣を重ねざるべからず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...「七月朔日(安政元年)晴天...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...晦つきて朔に転じ...
中谷宇吉郎 「古代東洋への郷愁」
...少なくとも晦と朔旦との境界という問題をとりあげ...
中谷宇吉郎 「神仙道と科学」
...明治五年申(さる)五月朔日(ついたち)...
福沢諭吉 「京都学校の記」
...四月朔日石州濱田へ皈り雲州をへて...
松浦武四郎 「他計甚※[#「麾」の「毛」に代えて「公の右上の欠けたもの」、第4水準2-94-57](竹島)雜誌」
...朔望(さくぼう)には...
南方熊楠 「神社合祀に関する意見」
...頼氏では此年五月朔(さく)に杏坪(きやうへい)が七十九歳で広島に歿した...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...この二度の朔日には...
柳田国男 「年中行事覚書」
...オトゴの朔日という名も方々に出来...
柳田国男 「年中行事覚書」
...井上善作 (ワキ)小出久太郎 (ワキツレ)諸岡勝兵衛 (大鼓)宮崎逸朔 (小鼓)上田勇太郎 (太鼓)国吉静衛 (笛)辻儀七 (間)野村久...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...どこを見て来たか……云え……云いなさい……馬鹿ッ」(梅津朔造氏へ)「扇はお前の心ぞ...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...かう云ふ朔北の風景を目にしない江戸時代の日本の漢文学者などには解つてゐなかつたと云ふ気がするのであつた...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...少し白けたコバルト色をして晴れた朔北の空の下に...
與謝野寛・與謝野晶子 「満蒙遊記」
...きょう朔日(ついたち)の午(ひる)頃には近衛前久(このえさきひさ)夫妻がおそろいで見えた...
吉川英治 「新書太閤記」
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