...日が暮れてあたりが薄暗くなるといよいよ朔風(さくふう)が強く吹きつけ...
太宰治 「新釈諸国噺」
...四日の雛型は朔日のそれより大きく精密なものを昌造自身で運轉してみせたのであらう...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...十二月朔...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...京都朔平門外(さくへいもんがい)...
中里介山 「大菩薩峠」
...厚い皮革製の胡服(こふく)でなければ朔北(さくほく)の冬は凌(しの)げないし...
中島敦 「李陵」
...正朔の朔...
萩原朔太郎 「名前の話」
...成程考へてみれば、朔といふ字は、元来旧暦の暦から取つた字であるから、今の新暦しか知らない若い人には、平常慣れない怪異な文字であるかも知れない...
萩原朔太郎 「名前の話」
...お三日(さんじつ)に――朔日(ついたち)...
長谷川時雨 「流れた唾き」
...琉球では國字の碑に支那の正朔を用ゐてゐるのは...
濱田耕作 「沖繩の旅」
...朔風社編『ヘミングウェイ釣文学全集 下巻・海』(朔風社)所収...
アーネスト・ヘミングウェイ Ernest Hemingway 石波杏訳 Kyo Ishinami 「老人と海」
...第3図 飛狐猴漢の東方朔の『十洲記』には南海中の炎洲に風生獣あり...
南方熊楠 「十二支考」
...四月の朔日(ついたち)の...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...「七月朔日(ついたち)四更に発す...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...成善はこの年十月朔(ついたち)に海保漁村と小島成斎との門に入(い)った...
森鴎外 「渋江抽斎」
...索隱に曰く、蓋し楊・東方朔、其文に「余」と稱するを見て、「太史公曰」を加へしなりと...
箭内亙訳註 「國譯史記列傳」
...八一 刈上げ朔日(ついたち)十月一日を期して行う行事があるか...
柳田国男 「年中行事覚書」
...やっと朔造氏が気息を繕(つくろ)って顔色蒼然たるまま謡い出し...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...(柴藤精蔵氏談)◇梅津朔造氏の歿後は斎田惟成氏が門下を牛耳っていたが...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
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