...三服ふかしてから奥の方へ叔母に挨拶に行った...
徳田秋声 「足迹」
...」K―も煙管(きせる)で一服ふかしながら笑つてゐた...
徳田秋聲 「和解」
...徐(おもむろ)に一服ふかして...
西田幾多郎 「明治二十四、五年頃の東京文科大学選科」
...老人は旨(うま)そうに頬をへこませて二三服ふかしたが...
山本周五郎 「麦藁帽子」
...そして落ち着き払って、枕頭(まくらもと)の煙草盆をひきよせて、一服ふかして、『あんたまだ起きてたの、私は咽喉(のど)が渇いてめが覚めたんだけれど、あんたもお茶を飲みたかないか、いま階下(した)へいって持って来てあげよう』その女は努めて落ちつき払っていいながらも、客に警戒しいしい床を脱け出した...
若杉鳥子 「ある遊郭での出来事」
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