...それが特に有難味のある重々しいもののような気持がしたことはないであろうか...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...こういう意味で個人作品展覧会というものの有難味が今更のように深く味わわれる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...やっと地上へ出たときに白日の光の有難味(ありがたみ)を始めて覚えたのである...
寺田寅彦 「夏」
...誰か h の有難味感ぜざるものあらん...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...壮健(たっしゃ)で無事でいることの有難味がわからない...
中里介山 「大菩薩峠」
...八幡様の有難味が薄いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...ほかのところの有難味はよくわからなかったが...
中里介山 「大菩薩峠」
...エライものの有難味を知ってらあな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに金の有難味を知っている神尾主膳――金を儲(もう)けることの有難味ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなしに有難味に打たれるじゃございませんか」自分も慶長小判の一枚を取り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...勧進帳の有難味がわかってたまるか!」と叫びました...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで有難味が一層深い...
中里介山 「大菩薩峠」
...形そのものからまた別に有難味が湧いて来る...
中里介山 「大菩薩峠」
...使いつくしてはじめてお宝の有難味を知るなんて...
中里介山 「大菩薩峠」
...友をなくして始めて友情の有難味を悟る...
新渡戸稲造 「イエスキリストの友誼」
...明けっぱなしで居られる友達の有難味(ありがたみ)を...
宮本百合子 「秋風」
...かくもゆるぎなくかくも変ることのないストア学的至高善の有難味を忘れている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...旅人でも泊(と)めてやる場合でないとその有難味は見えないが...
柳田国男 「木綿以前の事」
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