...有難味というものがない...
上村松園 「余齢初旅」
...人形の着附は能衣裳のように古いほど有難味がある」と...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...こういう意味で個人作品展覧会というものの有難味が今更のように深く味わわれる...
寺田寅彦 「帝展を見ざるの記」
...「想像力の有難味が分るだろう? グレゴリにはこの素質だけが欠けているんだ...
コナンドイル Conan Doyle 三上於莵吉訳 「白銀の失踪」
...誰か h の有難味感ぜざるものあらん...
長岡半太郎 「プランク先生の憶い出」
...人並に生れついたということの有難味が...
中里介山 「大菩薩峠」
...八幡様の有難味が薄いや...
中里介山 「大菩薩峠」
...エライものの有難味を知ってらあな...
中里介山 「大菩薩峠」
...ことに金の有難味を知っている神尾主膳――金を儲(もう)けることの有難味ではない...
中里介山 「大菩薩峠」
...その有難味のわからない純な心持が嬉しいのですね...
中里介山 「大菩薩峠」
...なんとなしに有難味に打たれるじゃございませんか」自分も慶長小判の一枚を取り上げて...
中里介山 「大菩薩峠」
...それで有難味が一層深い...
中里介山 「大菩薩峠」
...凄味も有難味もありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...明けっぱなしで居られる友達の有難味(ありがたみ)を...
宮本百合子 「秋風」
...前のものに比べれば非常に有難味(ありがたみ)の多いものであれば...
柳田國男 「名字の話」
...それにしてもまだ甘え切っていた筆者にとっては正直のところ何等の有難味もない地獄教育であった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...僧侶臭のないところが有難味がないと見えて...
横光利一 「夜の靴」
...金の有難味(ありがたみ)が身に沁みるぞ」と...
吉川英治 「江戸三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??