...陸地の見えることを有難がる者はない...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...そこで後人はこの句に何か深秘な意味でもあるかのように推して無暗に有難がることになったのであるが...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...聖書の誤植を有難がる連中で...
辰野隆 「愛書癖」
...母も少しは有難がるのだった...
徳田秋声 「縮図」
...みみっちく有難がる享楽気分まで交っていました...
豊島与志雄 「水甕」
...残されたところで有難がるわけにはゆかない...
中里介山 「大菩薩峠」
...有難がるのが凡人の冥利(みょうり)だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...何故こんな詰まらない事をこんなに有難がるのか...
中島敦 「南島譚」
...金を有難がるのは金持ばかりだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前が泣いて有難がる御主人の總兵衞は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そいつを有難がる奴の方が餘つ程の箆棒(べらぼう)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...難かしいものを有難がるように慣されてしまった...
野村胡堂 「涙香に還れ」
...すなわち「我々があんなに珍重するところの・そして我々が万物の霊長たるゆえんのものとして有難がるところの・その理性という特権は...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...キリスト教徒のあんなに有難がるいろいろな教義だって...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...(c)人々は自分の側の事は何でも有難がるが...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...利休に比べられて有難がるようでは誠になさけない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...有難がるのは素人ばかりじゃ……チャカポコチャカポコ……▼あ――ア...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...論者の有難がる「女らしさ」というものは...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
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