...それに御先代から御有福で...
芥川龍之介 「邪宗門」
...しごく有福(ゆうふく)になったのです...
アンデルセン 楠山正雄訳 「影」
...一寸有福でもあり...
石川啄木 「病院の窓」
...沼南の清節は袍弊袴(うんぽうへいこ)で怒号した田中正造(たなかしょうぞう)の操守と違ってかなり有福な贅沢な清貧であった...
内田魯庵 「三十年前の島田沼南」
...最も有福(いうふく)だつたのは...
薄田泣菫 「茶話」
...それも先生の手許が有福であるわけでは無く色々工面をして融通をして貰つた金で是非今日中に返金せねはならぬ義理合になつてゐる...
高濱虚子 「俳諧師」
...それはめいめいの家が有福になつて作つたのでは無く...
高浜虚子 「発行所の庭木」
...当時は御用たしのようなことをしておられた有福(ゆうふく)な人でありました...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...有福な方々が喜び楽しんでおいでの時だからで御座います...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...今の自分から見るとこれらの画家は実にうらやましい有福な身分だと思う...
寺田寅彦 「写生紀行」
...長いあいだある仏蘭西人(フランスじん)のコックをして貯えた財産で有福に暮していた...
徳田秋声 「足迹」
......
中里介山 「大菩薩峠」
...そんな訳で真宗寺(しんしゅうでら)は大抵有福(ゆうふく)でした...
夏目漱石 「こころ」
...有福(いうふく)な生計(くらし)をしてゐる事(こと)と...
夏目漱石 「門」
...この邊では有福の聞えのある多賀屋勘兵衞...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有福で聞えた大旗本で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有福(ゆうふく)に...
長谷川時雨、三上於菟吉 「旧聞日本橋」
...火鉢の辺りは有福(ゆうふく)だった...
長谷川時雨 「西川小りん」
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