...例(れい)の蟠(わだかま)りの有相(ありさう)な容子(ようす)をしては右手(うしゆ)の人(ひと)さし指(ゆび)を掛(か)けてぎつと握(にぎ)つた煙管(きせる)を横(よこ)に噛(か)んで居(ゐ)た...
長塚節 「土」
...彼(かれ)は自分(じぶん)が一緒(しよ)に居(ゐ)る時(とき)は互(たがひ)に隔(へだ)てが有相(ありさう)で居(ゐ)て...
長塚節 「土」
...俺(お)らこつちの方(はう)通(とほ)つたもんだから一寸(ちよつくら)踏(ふ)ん掛(がゝ)つて見(み)た處(ところ)さ」おつたは何(なに)か理由(わけ)の有相(ありさう)な口吻(くちつき)で輕(かる)くいつた...
長塚節 「土」
...或る普遍的に実在するもの――即ち自然人生の本有相――を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...始めから全くかかる写実を無視し物それ自身が有する本質的なる実有相を...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...真の実有相なる直情性や猛獣性やを...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...直ちに物それ自体の実有相を表現する...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...美醜は有相のことに過ぎない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...元来有相にいるものではない...
柳宗悦 「民藝四十年」
...また万有相互の変化関係...
横光利一 「馬車」
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