...息子の部屋の有様は最悪だ...
...この車の運転の有様はとてもスムーズだ...
...彼女が彼に告白した有様は感動的だった...
...あの店の売れ行きの有様は好調だ...
...彼の態度の有様には心底がっかりした...
...また太古(たいこ)のままの好戦的な性格まるだしの有様(ありさま)に...
海野十三 「海底都市」
...竹見の風体(ふうてい)がよくないうえに言葉がうまく通じないという有様で...
海野十三 「火薬船」
...この有様をびっくりして眺めている...
海野十三 「少年探偵長」
...ほとんど手も足も出ない有様であった...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...利害の関係が直ちに極細微の事も世界に及ぶというが如き有様である...
大隈重信 「外交の方針」
...雨が降れば毒水が流れるという有様です」と嘆息した...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...誰ももらい手さえない有様です...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...丁度仏画の人物の如く綺麗にそろえた指の平(ひら)で絶えず鬢(びん)の形を気にする有様をも見逃さない...
永井荷風 「妾宅」
...二万呎(フィート)以上のエヴェレストの探検家の運ぶ足どりと同様に、弁信の身が吹き倒され、吹きまろばされるから、寸進尺退の有様、見るも歯痒(はがゆ)いばかりであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...むしろ藤原氏中の一族が久しき沈淪から脱出して栄達したというような有様で...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...十円也の特等券はすでに二カ月も前に全部売切れてしまったという有様...
久生十蘭 「魔都」
...一列(いっさい)投げやりの有様なれば...
福田英子 「妾の半生涯」
...帰って来た主らはこの有様をどう見るだろう...
本庄陸男 「石狩川」
...余が北見の国利尻島の利尻山に登ったのは、三十六年の八月である、農学士川上滝弥君が、数年前に数十日の間この山に立籠って、採集せられた結果を『植物学雑誌』に発表せられたのを、読んでから、折があったら自分も一度はこの山に採集に出かけたいと思っていたが、何分にも好機会がないので、思いながら久しく目的を達することが出来なかった、然(しか)るに山岳会の会員中で高山植物の採集と培養に熱心な加藤泰秋子爵が、この山の採集を思い立たるるとの話を聞いたので、もし同行が出来れば自分は大変に利益を得られるであろうと信じた所が、子爵もその当時は高山植物に充分の経験を持っておられなかった点もあるので、誰か同行をしてくれる人があればと捜しておられる所であったので、自分の希望は直(ただち)に子爵の厚意に依て満足せしめられることが出来たのである、しかしその約束の条件として、自分はこの採集の紀行を書くことを引受けたことを第一に白状せねばならぬ、ところが俗にいう、鹿を逐(お)う猟師は山を見ずで、植物の採集に夢中になっていると、山の形やら、途中の有様やら、どうも後から考えて見れば、筆を採って紀行文を作るということが、甚(はなは)だ困難である、そこでいずれその内にと思いながら次第に年月は経過するし、益々記憶がぼんやりするし、今日となっては紀行を書くということは、絶対に出来悪(にく)いこととなってしまった、ところがこの事に当初から関係しておられる諸君は、頻(しき)りにこのことを余に責められるので、今更何とも致方(いたしかた)がない、それで幸いに山岳会の雑誌に大略のことを載せてもろうて、自分の責を塞(ふさ)ぎ、かつは加藤子爵及びその他の諸君にもこの顛末(てんまつ)を告げて謝したいと思う...
牧野富太郎 「利尻山とその植物」
...暫く風をいなす気でそこにもたれて遂にえらいことになる有様です...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...東京で近衛(このえ)の中尉を勤めている長男の仙七の血の出るような貯金までも使い込んでいる有様で...
夢野久作 「巡査辞職」
...もがき抜いている有様...
吉川英治 「大岡越前」
...花嫁花婿の初夜の有様を何とはなく見てしまったのである...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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