...勿論吾々は最も有望な苗を選ばなければならぬ...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...私はK君の樣な有望な畫家が――私は敢て畫家と云ふ――未だその渾沌たる思想を恥づる迄に自覺して呉れないことを惜しいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...どうしても詩の将来を有望なものとは考へたくなかつた...
石川啄木 「弓町より」
...どうしても詩の将来を有望なものとは考えたくなかった...
石川啄木 「弓町より」
...5.彼自身も軍人として前途有望な人間であつたが彼の敵もまた同樣に外交家として前途多望であつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...それにはどうしてもどこか有望な場所に支店を持つよりほかないのでした...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...わたしはこれほど有望な立場のうえで同胞と会ったことはめったにない――彼の話すすべてのことはそんなに単純でそんなに真実であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...「あれなぞが有望な方だ...
徳田秋聲 「籠の小鳥」
...今もし不幸にして問題が理論展開上有望な資格を有つのでないとしたならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...前途有望な人物に限って批評の対象に取り上げるべきで...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...次に有望なのは気分的自由主義だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...なかなか勉強家で有望な青年らしい...
豊島与志雄 「浅間噴火口」
...その逆の型の方が有望なように感ぜられる...
中谷宇吉郎 「簪を挿した蛇」
...前途は非常に有望な事業であると...
夏目漱石 「門」
...将来の有望なことが今から思われる風貌(ふうぼう)の備わった人であるのを...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...却って気分の好(い)いよりは有望な徴候だと思うようになる...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...兄弟とも有望な学者である...
柳田国男 「故郷七十年」
...彼の率ゐる梅花会(ばいくわくわい)の会員から有望な青年文学者を出して居る事も少く無い...
與謝野寛 「執達吏」
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