...勿論吾々は最も有望な苗を選ばなければならぬ...
會津八一 「菊の根分をしながら」
...私はK君の樣な有望な畫家が――私は敢て畫家と云ふ――未だその渾沌たる思想を恥づる迄に自覺して呉れないことを惜しいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...有望な男は居ませんよ……...
石川啄木 「鳥影」
...ずっと将来も有望なる職業だった...
海野十三 「深夜の市長」
...醤が特選して連れてきた前途有望な瓦斯師長(ガスしちょう)燻精(くんせい)であった...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...有望な他の遊星へ植民しておくのがよい...
海野十三 「遊星植民説」
...前途有望な若い建築家バルカム君が彼のヴィトルヴィウス〔古代ローマの建築家〕の建築書の裏に鉛筆と定規で設計図を引き...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...尚更あの空地は有望な訳だ...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...後々の問題の口火となるような或る有望な資格を有った特殊問題が立場へ移行することによって...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...残りの利子を有望な学者と貧困な学生とに給費することにしたそうである...
戸坂潤 「社会時評」
...まれに見る将来有望な天才なのだ」と...
マリー・ルイーズ・ド・ラ・ラメー Marie Louise de la Ramee 荒木光二郎訳 「フランダースの犬」
...平野・須藤等青年部の有望なのが脱退したらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...有望なのであります...
三澤勝衛 「自力更生より自然力更生へ」
...クラブ内の文学研究会は共産党青年(コムソモール)の中から多く有望な作家を送り出した...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...劣等生だから売口は悪いけれども他日あの男が心の礼を天下に主張する時代が来たら外の優等生や先輩の不誠実家は忽(たちま)ち屏息(へいそく)するに至るだろう」妹「してみると末はなかなか有望なお方ですね」兄「ウム...
村井弦斎 「食道楽」
...有望な未来の思われる響きであった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...いま三人ばかり有望なやつがいるからね」幹太郎は眼を耀(かが)やかせた...
山本周五郎 「花も刀も」
...彼の率ゐる梅花会(ばいくわくわい)の会員から有望な青年文学者を出して居る事も少く無い...
與謝野寛 「執達吏」
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