...私はK君の樣な有望な畫家が――私は敢て畫家と云ふ――未だその渾沌たる思想を恥づる迄に自覺して呉れないことを惜しいと思ふ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...それにはどうしてもどこか有望な場所に支店を持つよりほかはないのでした...
相馬愛蔵 「私の小売商道」
...前途有望な若い建築家バルカム君が彼のヴィトルヴィウス〔古代ローマの建築家〕の建築書の裏に鉛筆と定規で設計図を引き...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ちょっと見ると莫迦に有望なだけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...――元気のいい前途有望な若い人をね...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...しかも有望なこの堂々たる商売の支配人と云う地位をそのまま手もふれずに残させるようにした...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...今もし不幸にして問題が理論展開上有望な資格を有つのでないとしたならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...あなたのような行末の有望なお方を...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも有望なのは...
中谷宇吉郎 「農業物理学夜話」
...ことにこれからあと大いに有望なものだった...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...これらの進歩は自然宗教において特に有望なはずである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...平野・須藤等青年部の有望なのが脱退したらしい...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...歌ふ女の人で有望なの二三あるとのこと...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...かつての前途有望な短編作家だ...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「真劇シリーズ」
...有望な買い手がおり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...事実それは唯一の有望な方法に相違ないのだ...
牧逸馬 「土から手が」
...如何しても優等学生が勉強の合間に散歩に出たかたちだね……」「前途有望な二人の青年……」「止してくれ...
牧野信一 「環魚洞風景」
...いま三人ばかり有望なやつがいるからね」幹太郎は眼を耀(かが)やかせた...
山本周五郎 「花も刀も」
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