...どうしても詩の将来を有望なものとは考へたくなかつた...
石川啄木 「弓町より」
...醤が特選して連れてきた前途有望な瓦斯師長(ガスしちょう)燻精(くんせい)であった...
海野十三 「毒瓦斯発明官」
...わたしはこれほど有望な立場のうえで同胞と会ったことはめったにない――彼の話すすべてのことはそんなに単純でそんなに真実であった...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...ちょっと見ると莫迦に有望なだけ...
谷譲次 「踊る地平線」
...しかも有望なこの堂々たる商売の支配人と云う地位をそのまま手もふれずに残させるようにした...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...今もし不幸にして問題が理論展開上有望な資格を有つのでないとしたならば...
戸坂潤 「イデオロギーの論理学」
...残りの利子を有望な学者と貧困な学生とに給費することにしたそうである...
戸坂潤 「社会時評」
...進歩の観点から云って原則上一等有望なのは文化的自由主義だろう...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...次に有望なのは気分的自由主義だ...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...将来有望な才能だということだし...
豊島与志雄 「叔父」
...そうしてその有望な前途を...
夏目漱石 「門」
...伯父はその後ずつと有望な事業に手を出して...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...かなり有望な玉の輿(こし)である...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...これは染料に有望なものであって...
牧野富太郎 「植物記」
...クラブ内の文学研究会は共産党青年(コムソモール)の中から多く有望な作家を送り出した...
宮本百合子 「「鎌と鎚」工場の文学研究会」
...S市から二人の有望な大地主の青年が嫁見立に来る...
横光利一 「夜の靴」
...彼の率ゐる梅花会(ばいくわくわい)の会員から有望な青年文学者を出して居る事も少く無い...
與謝野寛 「執達吏」
...初めて日本の女の美が世界に出して優勝の位地を占め得(う)ることの有望な事を知つた...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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