...愛國の志士が時の有司の國家を誤らんとするを見...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...そして其歴史を見れば、初めに多く暴力を用うるのは寧ろ時の政府、有司とか、富豪、貴族とかで、民間の志士や勞働者は常に彼等の暴力に挑發され、酷虐され、窘窮の餘已むなく亦暴力を以て之に對抗するに至るの形迹があるのです...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...旋令有司...
イー、エー、ゴルドン 高楠順次郎訳 「弘法大師と景教との關係」
...「さあ大変ぢや大変ぢや銭(ぜに)をひろへば尋人(たづねびと)有司(おかみ)へよばれようおお怖(こは)や」みながはやせばとつおいて財布(さいふ)を指でさげたまゝこりやまあどうしたものだらう...
竹久夢二 「どんたく」
...然るに此豊饒なる一美村ハ之を羨望するものゝ私慾を恣にせんがために当路の有司をして陰険なる策略を弄せしむるに至り...
田中正造 「非常歎願書」
...それは論語の仲弓為季氏宰、問政、子曰、先有司、赦小過、挙賢才、云々の章であったが、私は自宅で度々練習して行ったから、そのままサラサラとやってしまった...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...安政五年の夏来朝した英国の使節ヱルヂン伯の一行が幕府当局の有司と赤羽橋の異人接待所に会見する光景を描いた着色画の如きものである...
永井荷風 「冬の夜がたり」
...当路の有司(ゆうし)衆庶(しゅうしょ)のこれがために春情を催す事を慮(おもんぱか)るが故なり...
永井荷風 「猥褻独問答」
...有司(ゆうし)も金持も不得要領に驚いてしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...有司の仕業ではなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...その所長は研究員の人に「君たちは百僚有司のその有司の一人じゃないか...
中谷宇吉郎 「流言蜚語」
...汝(ナンジ)百官有司...
蜷川新 「天皇」
...たとへ有司の人たりとも...
服部之総 「新撰組」
...幕府の有司をおどかしたりして...
三田村鳶魚 「話に聞いた近藤勇」
...或は其地の有司を動かし...
光田健輔 「小島の春」
...『松屋筆記』六五に『二十二史箚記(さっき)』三十巻、元の順帝の至正十一年、〈韓山の童倡(とな)えて言う、天下大いに乱れ、弥勒仏下生すと、江淮(こうわい)の愚民多くこれを信ず、果して寇賊蜂起し、ついに国亡ぶるに至る、しかるにこの謡は至正中より起るにあらざるなり、順帝の至元三年、汝寧(じょねい)より獲るところの捧胡を献ず、弥勒仏小旗、紫金印の量天尺あり、而して泰定帝の時、また先に息州の民趙丑斯(ちょうちゅうし)、郭菩薩等あり、謡言を倡え、弥勒仏まさに天下を有(も)つべしという、有司以て聞す、河南行省に命じてこれを鞫治(きくち)せしむ、これ弥勒仏の謡すでに久しく民間に播(ま)くなり、けだし乱の初めて起る、その根株を抜かず、ついに蔓延して救うべからざるに至る、皆法令緩弛の致すところなり云々〉...
南方熊楠 「十二支考」
...かれをも宮家の一有司たる位置から奮起させずにはおかなくなっていた...
山本周五郎 「日本婦道記」
...宜しく有司に付して...
吉川英治 「三国志」
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