...如何なる有効な損害防止方法が発見されるか...
海野十三 「火星兵団」
...今のような私の境遇では遺言状を電波に変成して宏大なる空間のあらゆる方向へ発射することがもっとも有効な遺言の方法だと思う...
海野十三 「放送された遺言」
...極めて合理的に且つ有効なるものと信ずる...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...生のもっとも有効なる活動であると信じた実行である...
大杉栄 「生の拡充」
...したごうて学問の進歩を速かならしめるためにはなはだ有効なものである...
丘浅次郎 「脳髄の進化」
...有効な需要と供給...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...近頃の東京近郊の面目を一新させた因子のうちで最も有効なものと云えば...
寺田寅彦 「ゴルフ随行記」
...ばらの葉につくチューレンジ蜂(ばち)の幼虫を駆除するに最も簡易で有効な方法を知りたいと思って...
寺田寅彦 「錯覚数題」
...不用意に取って来た一草一木を机上に置いて一時間のあいだ無言で児童といっしょにひねくり回したり虫めがねで見たりするほうが場合によってははるかに有効な理科教育になるということもありはしないか...
寺田寅彦 「さるかに合戦と桃太郎」
...長い間人間の目の敵(かたき)にされて虐待されながら頑強(がんきょう)な抵抗力で生存を続けて来た猫草(ねこぐさ)相撲取草(すもうとりぐさ)などを急に温室内の沃土(よくど)に移してあらゆる有効な肥料を施したらその結果はどうなるであろう...
寺田寅彦 「路傍の草」
...口中の熱気の中に何か有効な成分があることが分ったとしても...
中谷宇吉郎 「御殿の生活」
...その事物が(実際は)その原因と最も重要かつ有効な事情において相違するにもかかわらず...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...従ってこれはまさしく当時として極めて有効な八方睨みの客寄せ法といってかなりだろう...
正岡容 「我が圓朝研究」
...また実際それは弁解としては唯一の有効なものである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...自身のにおいの沁(し)んだ着物がどれだけ有効な物であるかを源氏はよく知っていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...むしろ諸制度の中の最良最有効な部分はそこにあるのだとさえ言えるくらいだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...この力をもっと有効な方に向けさせれば大したものが出来るはずだ...
柳宗悦 「台湾の民藝について」
...宣伝ともに有効な効果を挙げ得ぬことになる...
和辻哲郎 「蝸牛の角」
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