...どんな商売よりも有利な金もうけであった...
江戸川乱歩 「影男」
...被告のために有利な証拠はひとつもないってわけなんでして……いや...
大阪圭吉 「あやつり裁判」
...有利な通路が望まれるであろうか...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...しばしば一層有利な気分にあるものである...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...最も有利な利益を獲得することさえできればいいのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...窓の棟木に少し高めに両腕をもたして立ち止まった――(彼はそれを自分に有利な姿勢だと思い...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...越前家ではこの最も有利なる実例を示して...
中里介山 「大菩薩峠」
...非常に有利な点なのである...
中谷宇吉郎 「風土と伝統」
...その結果は物質的に私に取って有利なものでしたろうか...
夏目漱石 「こころ」
...その時には有利な裁訴を得たけれど...
原勝郎 「東山時代における一縉紳の生活」
...逆に自分に有利な武器に変えてしまったのである...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...価格の安定に関して多くの点において特に有利な事情にあるはずのオランダにおいても...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...有る限りの田畑(でんぱた)をソレゾレ有利な条件で小作に附け...
夢野久作 「巡査辞職」
...この有利な新情勢を土産として...
吉川英治 「黒田如水」
...そこの有利なことや...
吉川英治 「源頼朝」
...すべての貨物の交換価値は、それが製造品であろうと、または鉱山の生産物であろうと、または土地の生産物であろうとに論なく、常に、極めて有利な、かつ生産の特殊便益を有つ者が独占的に享受している所の事情の下において、その生産に足りるであろう所の、比較的少量の、労働によって左右されるのではなく、かかる便益を有たず、引続き最も不利な事情――ここに最も不利な事情とは、必要とされる生産物量を供給するためにその下でなお生産を行うことの必要な、その最も不利な事情を意味する――の下においてそれを生産する者によって、その生産に対し必然的に投下される所の比較的多量の労働によって左右されるのである...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...『その貨物を農業者にとりより有利ならしめることによって...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...布教のために非常に有利な申込をして来た...
和辻哲郎 「鎖国」
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