...日本人の間にも少なからざる思慕者を有するトルストイ翁がその大膽なる非戰意見を發表したといふことは...
石川啄木 「トルストイ翁論文」
...その有する二傾向の間を交互に動きつつあるに対し...
石原莞爾 「戦争史大観」
...すれば日本は支那に有する発言権を何処(どこ)までも強硬に維持せなければならぬ...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...そして有限な認識を有するものであることはもとの如くであるにしても...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...大隈伯は落々たる自由心胸(オープンハート)を有すれども...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尚ほ一種の潜勢力を有すればなり侯の現在の位地を知らむとするものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...清廉潔白の人格を有するものは東京市長として最も安心すべき人物なりと東京市民は思へり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...弾力性の律動(リズム)を有する南欧のあでやかな抑揚が踊っていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ヘルデルやゲーテを有する国民のこの告白のうちには...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...サン・ジェルマンの梨(なし)にも劣らぬ味を有する苗木の梨の果(み)を作り出すに至った...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...人生は常に二面を有すること天に日月あり時に昼夜あるが如し...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...その弱点を有する人間に対する同情の念は自然起るべきはずであります...
夏目漱石 「文芸と道徳」
...そこに各国家民族が各自の歴史的生命を有するのである...
西田幾多郎 「世界新秩序の原理」
...当代の有する英雄的な音楽家であったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...殊に本品は特殊な愛すべき芳香を有すれば...
林芙美子 「秋果」
...これは文学そのものに内在する問題であらうか? そして或る作品が大衆性を有するといふこと自体が...
平林初之輔 「商品としての近代小説」
...特に感性的活動といはるべき性格を有する交渉の仕方をもつて絶えず存在と交渉するのであるならば...
三木清 「唯物史観と現代の意識」
...同盟国の国内法及びベルヌ条約による権利を享有する旨を規定し...
山下博章 「「プラーゲ旋風」の話」
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