...必ず其處に一つの小説が有すべき力學的要素と其量に就いて適當な按配を試みたに違ひない...
石川啄木 「小説「墓場」に現れたる著者木下氏の思想と平民社一派の消息」
...寛く深い万遍なき理解を有する人でなくてはならぬ筈である...
伊藤野枝 「編輯室より(一九一四年一月号)」
...みな一般の人民同様に国会議員となるの資格を有するなり...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...興味ある説話を有す...
高木敏雄 「比較神話学」
...全く同一の形式を有するを見る...
高木敏雄 「比較神話学」
...あるひは思惟する力を有することは...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...私は物體の判明な觀念を有する故に...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...現実的に所有する力をも有するはずであるから...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...おおよそ物体はそのもっとも障碍(しょうがい)の少なき点に向かって運動する自然の法則を有するものにして...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...人間の禽獸と異なるは抽象表象の作用を有するが故である...
朝永三十郎 「懷疑思潮に付て」
...山縣侯は政治家として今尚ほ顯勢力を有するの人に非ず其思想は時代の精神に後れ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...尚ほ一種の潛勢力を有すればなり侯の現在の位地を知らむとするものは...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...權限を有する司法官憲が發し...
日本国 「日本國憲法」
...可哀さうな子供たち! それが彼等の所有する唯一の慰安だつたのだ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...「僕達は夫々馬を所有することが――決つたので――」堀口等に先立つて竹下が云つた...
牧野信一 「南風譜」
...その内部に激烈な諸對立が含まれてゐるところにひとつの重要な理由を有するといふことを附け加へておかう...
三木清 「歴史哲學」
...斯くして日々の檢討に依り改正案の有する各面を内外表裏より事細かに考へた...
山浦貫一 「新憲法の解説」
...最も悲観すべき半面を有す...
和辻哲郎 「霊的本能主義」
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