...有仁の語につれて...
芥川龍之介 「芋粥」
...学校を卒業させて月給に有附かせる外には望みは無いから...
内田魯庵 「家庭の読書室」
...天皇と云い、地皇と云い、人皇と云い、有巣と云い、燧人と云う、庖犠と云う、皆然らざるなし...
高木敏雄 「比較神話学」
...むしろそのやうに有力な神を否定することを選ぶ者が多分あるであらう...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...即ちそこでは有即無、無即有、空間的即時間的、時間的即空間的、円環即直線、直線即円環なのだが、この「即」なるものは他でもない無によって媒介されるということなのである...
戸坂潤 「現代唯物論講話」
...」有吉は、此度は本当に眉をひそめた...
豊島与志雄 「傷痕の背景」
...のんのんと瞬きをしつづけている有明の行燈の下に...
中里介山 「大菩薩峠」
...それは有っても無くてもよい存在のようなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...勘次(かんじ)は例令(たとひ)品物(しなもの)が有(あ)つた處(ところ)で...
長塚節 「土」
...「有難てえ、これさへありや」手に從(したが)つて飛ぶ投げ錢、惡者達は鼻を叩かれ、頬を削(けづ)られ、中には眼をやられ、拳(こぶし)を痛められて、ドツと崩れ立ちます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有峰杉之助はもう帰参の望みなどはなかったのかも知れませんが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...部屋の中の雜然たる有樣は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...有ち得ないのである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...無駄に冗長なる心理解剖の遊戲に有頂天になつて...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...それは太田さんに尽力して貰って難有(ありがた)く思っていたので...
森鴎外 「訳本ファウストについて」
...「牧場のあてはお有りですか」「上松の在と黒川...
山本周五郎 「新潮記」
...浜町河岸(はまちょうがし)にあった八ツ橋団子は有名なもので...
山本笑月 「明治世相百話」
...不言不語の中(うち)に日本人特有の生命(いのち)も要らず名も要らず...
夢野久作 「近世快人伝」
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