...座敷のありさまも毎年たいがい同じようでござりましていつもあの女あるじらしい人が芸人や腰元をあつめて月見の宴を催しながら興じているのでござりました...
谷崎潤一郎 「蘆刈」
...即ち九月十三夜の月見の宴を白鬚の寮に催(もよほ)したのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いつぞやの月見の宴を開いた母屋(おもや)の一室に通ると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...形ばかりの月見の宴に招ばれた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは氣まづい月見の宴でした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それは気まずい月見の宴でした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...池(いけ)の端(はた)の下邸(しもやしき)で後(のち)の月見の宴があるが...
久生十蘭 「鈴木主水」
...やはり月見の宴の折だったそうな...
久生十蘭 「鈴木主水」
...後の月見の宴で、主水は群舞にまぎれてお糸の方を刺すつもりだった...
久生十蘭 「鈴木主水」
...友達を招いて月見の宴を張らうかしら!が...
牧野信一 「極夜の記」
...たしか十五夜の月見の宴の時であつた...
牧野信一 「酒盗人」
...「いつもだと青野に招ばれるんだが今年は大ちやんのことで昔風の月見の宴を打ちきつたと見えるな...
牧野信一 「鶴がゐた家」
...今夜は御所で月見の宴のあるはずであったのが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...月見の宴(えん)が催(もよお)されている...
森鴎外 「佐橋甚五郎」
...月見の宴を催した...
山本周五郎 「おばな沢」
...「お月見の宴が終ったので...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...月見の宴に召されて...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...史進は月見の宴を思い立った...
吉川英治 「新・水滸伝」
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